イラン大統領がサウジでイスラム諸国の首脳らと会談
イランのライ―スィー大統領は、サウジアラビアの首都リヤドで行われたイスラム協力機構とアラブ連盟の合同臨時首脳会議の傍らで、エジプト、シリア、レバノン、モーリタニア、スーダン、マレーシア、ナイジェリア、カタール、サウジアラビアといった一部参加国の首脳と会談しました。
ライ―スィー大統領は11日土曜、この会議の傍らでサウジのムハンマド皇太子と会談しました。
サウジアラビア駐在のイランのエナーヤティー大使によれば、ライ―スィー大統領は会談の中でムハンマド皇太子をイランへ招待したということです。
ライ―スィー大統領は、エジプトのシシ大統領とも会談し、「世界からの支援物資がガザに搬入されるよう、(パレスチナ・ガザとエジプトの国境にある)ラファ検問所が開放されることを皆が期待している」と述べました。
続けて、「米国とシオニスト政権イスラエルがラファ検問所を開放をせずガザへの支援提供を阻んでいることは、誰の目にも明らかであり、このような障壁は取り払われなければならない」としました。
そして、「(先日エジプトで開催された、ガザ地区をめぐる国際会議の)カイロ平和サミットは前向きな取り組みだったが、(出席した)西側諸国のために共同声明発表には至らなかった。同サミットは、シオニスト政権イスラエルの行うガザの無辜の女性や子どもの虐殺という犯罪を終わらせる転換点となりうるものだった。しかし、シオニスト政権を支持する西側諸国は、(それ以前に開かれた)国連安保会やその他の国際機関での会合でこの犯罪を阻む効果的な措置の実施を認めなかったのと同様に、同サミットが結果を出すことを妨げた」と指摘しました。
ライ―スィー大統領はまた、シリアのアサド大統領との会談においても、ガザをめぐる3つの要求として、住宅地への爆撃の即時停止、封鎖の解除、住民への支援拡大を挙げました。
同大統領はさらに、レバノンのナジブ・ミカティ首相との会談で、同国とパレスチナが抵抗のシンボルであるとしながら、敵たるシオニスト政権に対する妥協や後退は受け入れられないと強調しました。
その上で、「抵抗勢力がイランの指揮下にあると騒ぎ立てる者もいるが、我々はこのような主張は繰り返し否定している。抵抗勢力は、独立した判断、決定、行動を行っている」と述べました。
一方、マレーシアのアンワル・イブラヒム首相との会談では、「シオニスト政権は、人道に対する犯罪や大量虐殺に関する自身の記録を更新している。この行為は国際法廷で裁かれる以前に、すべての良心を持つ人々によって非難されている」と指摘しました。
アンワル・イブラヒム首相もこの会談で、「シオニスト政権を支持する国々は、同政権への支援をやめるべきである」と強調しました。