イラン外相、「イスラエルに対するハマスの攻撃は合法的な自衛権」
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イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相
イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が、パレスチナ・ガザ戦争をめぐりアメリカがシオニスト政権イスラエルを支持・支援していることを批判して、「パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスのイスラエル攻撃は、『自衛』という彼らの持つ『法的権利』にあたる」としました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は米CBSとのインタビューで、紅海でアメリカの駆逐艦を狙ったとみられる無人機攻撃に関する自国の関与を否定しました。
CBSはこれに先立ち、アメリカ国防総省の主張に基づいて、イエメンから飛来した無人機が15日水曜、米ミサイル駆逐艦)のトーマス・ハドナーにより撃墜されたと報じていました。
アメリカ国防総省は、無人機がどの陣営からのものかについて言及していませんが、この出来事は、イエメンのシーア派組織アンサーロッラーが今週初めに紅海のシオニスト政権イスラエルに属する船舶は標的にされると表明した後に起きています。
アミールアブドッラーヒヤーン外相はこのインタビューでさらに、「米国は、イスラエルを支持・支援することでガザ戦争を激化させている。一方、イエメンは自身で決断し、独立したかたちで行動している」と述べました。
また、シオニスト政権イスラエルに対しパレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスが行った大規模な作戦「アクサーの嵐」は、同政権が75年にわたり行ってきたパレスチナ占領への報復であると説明しながら、「ハマスの行動は、自己を守るという法的権利に基づいたものである」としました。
その上で、アメリカがシオニスト政権によるガザでの犯罪を支持・支援していることを受けて、地域に駐留する米軍および駐留軍基地が各抵抗組織により攻撃されている件について、イランが関係しているという西側の主張を否定し、「イラクとシリアの各組織は、(これらの国で)米国が吸い上げている利益に対して攻撃している。また、彼らは自身で決断を行っている」と説明しました。
アメリカ政府はこの数日、地域にある米軍基地が抵抗勢力により数十回にわたり攻撃を受けた報復として、シリアにあるイランおよびその関連組織につながる軍事基地の一部を空爆したと主張しています。
一方、イランは以前より、シリアへは自国軍を駐留させておらず、シリア正当政府に招聘された顧問役を、同国でのテロとの戦いおよび治安確立の支援のために置いているのみだと説明しています。