スウェーデン控訴裁判所が、イラン人拘束者の終身刑を承認
(last modified Wed, 20 Dec 2023 08:20:10 GMT )
12月 20, 2023 17:20 Asia/Tokyo
  • スウェーデンで拘束されたイラン人のハミード・ヌーリー氏
    スウェーデンで拘束されたイラン人のハミード・ヌーリー氏

スウェーデンの控訴裁判所が、人権基準に反する行為を続け、同国で拘束されたイラン人のハミード・ヌーリー氏に対し言い渡された終身刑判決を妥当であると判断しました。

ハミード・ヌーリー氏は2019年11月9日、スウェーデンを訪問した際に空港で同国の治安部隊に逮捕され、刑務所に収監されています。

スウェーデン検察当局は同氏を、反イラン組織・MKOモナーフェギーンのメンバーが主体となり行った訴えに基づき、イランで34年前に起きた事件の一部に関与した疑いで起訴していました。

スウェーデン控訴裁判所は19日火曜、「国際法違反および殺人」の罪状でヌーリー氏に対しストックホルム地方裁判所が下した終身刑判決を妥当とする判断を示しました。

ヌーリー氏の弁護士を含めた多くの国際弁護士は、これまでに幾度となく、同氏に関する法廷プロセスが、政治化により国際法だけでなくスウェーデン国内法の基準からも外れた形で進められていると述べてきました。

この件についてヌーリー氏の子息・マジード氏は、「父の裁判は、一種の見せしめであった。メディアは沈黙し、その中で正義が抹殺された」としました。

マジード氏はさらに、「スウェーデンの裁判所が父に関して行ってきた、49カ月間の独房での収監などの不当な行為は、私が知りえただけでも、スウェーデンの国選弁護士でさえそのプロセスや対応に批判・抗議するほどのものだった」と説明しました。

 


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