イランとパキスタンが、テロとの闘いを強調
イラン外相がパキスタン首相と会談し、テロとの闘いに関して過去に両国間で締結された合意の実施を求めました。
アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相は、スイス・ダボスで開催中の第54回世界経済フォーラム年次総会の傍ら、パキスタンのアンワルハック·カカル首相と会談し、両国が注目する重要な課題の1つがテロとの闘いだとしました。
またパレスチナ・ガザ地区の危機にも触れ、「シオニスト政権イスラエルの占領地における危機が今や地域に拡大している」と述べました。
また、ハック首相も「パキスタンとイランは地域において共通した問題に直面している」とし、最近イラン南東部ケルマーン州で発生してテロ攻撃に言及して、イランへの同情を示しながら、こうしたテロリストの脅威を無制限なのとしないために両国が共に努力し協力ていくことを強調しました。
さらに、アミールアブドッラーヒヤーン外相はダボス会議の傍らでアルバレス・スペイン外相とも会談し、ガザ戦争に対するイスラエルの戦争の終結を強調するとともに、「イランは地域での戦争激化や戦闘範囲の拡大を歓迎しておらず、米国がイスラエル政権を支援しなければ、同政権は数時間たりとも戦争を継続できないだろう」としました。
さらに、「地域の平和確立のための唯一の効果的な解決策は、戦争の即時停止および、人道回廊の開放、強制移住の停止、そしてガザの人々への帰宅許可、並びに捕虜交換の解決策の模索である」と語っています。
一方、アルバレス外相もガザでの戦争継続による結果への懸念を示すとともに、戦争や民間人への攻撃の停止、そして国際法や人道法を遵守することの必要性を強調しました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相はさらに、レバノンのミカティ首相とも会談し、パレスチナ国民への支援に同国の国民と抵抗組織が積極的に関わっていることに謝意を示すとともに、「誠に遺憾ながら、アメリカの対イスラエル支援のもとでガザ戦争は継続している。世界は、シオニスト政権による女性や子供を初めとしたパレスチナ国民の大量虐殺が続いている現状を目の当たりにしている」と語っています。
一方、ミカティ首相もイスラエルによる対ガザ戦争の終結を強調し、パレスチナ及び地域レベルでの情勢を憂慮すべきものだとして、「ガザ地区に対する戦争の終結に向けた政治的努力を強化すべきだ」と述べました。