イラン外務省報道官、「学術面での進歩達成はわが国の明白な権利」
イラン外務省のキャンアーニー報道官が、「航空宇宙分野をはじめとする学術調査面での進歩は、わが国の明白かつ合法的な権利である」と語りました。
英独仏は先週、干渉的な声明を発表して、イランが衛星打ち上げロケット「ガーエム100」に搭載した衛星「ソライヤー」を高度750キロの軌道に乗せることに成功したことに反応を示しました。この3カ国はまた、このロケットが長距離弾道ミサイルシステムの開発に不可欠な技術を使用していると主張しています。
キャンアーニー報道官は27日土曜、「このような干渉的な姿勢は、これら3カ国のイランの発展に対する自己中心的な態度を示しているが、それが科学技術分野での恒常的な進歩を目指すイラン国民の決意と意志に支障をきたすことはない」と述べました。
その上で、「一部の国による一極主義的傾向から生じる利己的な法解釈があるが、国際法規に照らせば、宇宙研究分野におけるイランの応用科学面での活動には制限はない。このことから、イラン政府は今回のような(干渉という)異常な姿勢を断固として拒否する」と語りました。
キャンアーニー報道官はまた、「わが国は国際法規と規約に則り、特に開発と進歩をはじめとした権利の実現のため、学術・研究の発展の道における平和目的の技術を持つ権利を有している。この方向性に沿って、わが国は自らの一方的な見解や措置を押し付けようとする一部の国の意見を待つことはない」としました。
イラン航空宇宙機関の人工衛星・ソライヤーは今月20日、同国のイスラム革命防衛隊・航空宇宙部隊の3段式固体燃料ロケット「ガーエム100」により、宇宙空間に打ち上げられました。
過去40年間、イランが宇宙技術獲得の分野で継続的かつ進歩的な措置を講じてきたのに対し、敵は各種の制裁によって宇宙産業をはじめとするイランの経済・科学面での発展を阻もうとしてきました。しかし、イランはこれほど多くの制限や圧力を受けながらも、国内の可能性や能力に依拠してあらゆる種類の宇宙技術およびその関連技術を獲得してきました。