革命後のイラン医学分野における躍進;医師数増加し薬・機器を国内で製造
イランでは1979年のイスラム革命勝利後に、医師数が30年間で13倍となったほか、医薬品や医療機器の国内自給率が約90%まで増加しました。
イランは近年、国内の保健衛生・医療分野の進歩により、西アジアにおける医療拠点の一つとなっています。
今やイランは、骨髄移植と不妊治療において世界の主要3カ国に名を連ね、整形外科と臓器移植の分野でも第4位に位置しています。このことは、医療分野におけるイランの進歩の1つと言えます。
またイランは、特殊な疾患に必要な医薬品の生産の点でも世界第7位、人工内耳では世界の上位 5 ヶ国となっています。
国内医師が所属する組織・イラン医療制度機構のライースザーデ長官は今月2日、同国には約20万人の医師が医療活動に従事しているとし、「我が国には一般医が9万8000人、専門医が約6万1000人存在する」と語りました。
また、イラン国内における女性医師の人数についても、「1983年時点での国内での女性医師数は約2000人だったが、40年後の現在はその35倍の7万1000 人に増加した」としました。
さらに、「国内の男性医師の数は1981年には約1万1000人だったのが8万5000人に達している。一般医の数も1983年の8000人から2023年には9万6000人に増加した」と述べています。
そして、「イランは保健衛生の分野でも自給自足を達成した」とし、「WFME世界医学教育連盟の会長の声明によると、イランの医学教育は国際レベルでも模範となり得る」と語りました。
また、イラン保健医療教育省のサイード・キャリーミー次官も、「WHO世界保健機関による全ての健康指標において、イランは欧米諸国と同水準にある」と述べています。
同次官はさらに、「1979年のイスラム革命当初のイラン人の平均寿命は57歳だったが、現在では78歳に達しており、イラン人の平均寿命は20年延びている」としました。
そして、「我が国は科学計量学の分野でも世界で15位となっている」とし、「この観点から見ると、イランは地域で首位となっている。また現在、医療の分野では、イランにある医薬品の約90%が国内で生産されており、医療機器の分野に関しても、イランの病院で使用されている医療機器の85%以上が国産である」と述べました。