イラン全国で、約束された救世主の生誕祈念祝祭が盛大に開催
イスラム暦シャアバーン月の中盤に当たる、世界の約束された救世主たるシーア派12代目イマーム・マハディの生誕記念日が、テヘラン、北東部マシュハド、テヘラン南方コムを初めとするイラン全国で盛大に開催されました。
2024年2月25日に当たるイスラム暦1445年シャアバーン月15日は、シーア派12代目イマーム・マハディの生誕記念日に当たります。
イマーム・マハディは、西暦868年もしくは870年に当たるイスラム暦255年シャアバーン月中旬の夜明けに、現在のイラクのサーメラー市で生誕しました。
イマーム・マハディの父親はシーア派第11代イマーム・ハサン・アスキャリーで、母親はナルジェス・ハートゥーンという名の女性でした。
イマーム・マハディは誕生後、高貴な父親の指導の下、約5年間は半ば秘密裏の状態で暮らしていました。西暦874年1月に当たるイスラム暦260年に父のイマーム・ハサン・アスキャリーの殉教後、短期間にわたる「一般人の目の前からのお隠れ」が始まり、これはイスラム暦329年まで続きました。ちなみにこの期間中、イマーム・マハディは4人の代理人を通じて民政を継続しました。そして、このイマームの本格的なお隠れ期間である「大お隠れ期間」は、イスラム暦329年から始まりました。信頼性あるイスラムの伝承によれば、イマーム・マハディは救世主として将来必ず姿を現し、一神教と正義に基づく世界的政府を樹立するとされています。
首都テヘランを含むイラン全国、特にシーア派第8代イマーム・レザー聖廟がある北東部マシュハド、そしてテヘラン南方ゴムは25日、イマーム・マハディの聖なる生誕日を祝う人々で熱気にあふれました。彼らは、祝賀行事の実施やお菓子などの無償配布で、この救世主に対する心からの情愛と献身を表現しました。
イランでは今年も例年同様、イスラム暦シャアバーン月中旬に当たるイマーム・マハディの生誕日に、国内および様々な外国から数百万人もの巡礼者が集まる中、記念祝賀行事が盛大に開催されました。