イラン最高指導者、「選挙への参加はイラン国民の聖戦」
イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、1日金曜に行われた同国の国会・専門家会議議員選挙の投票に多くの国民が足を運んだことに謝意を示し、「選挙への参加は社会・文明的義務の履行であり、1つの聖戦(アラビア語でジハード、神の道における努力・闘争の意味)である」と述べました。
ハーメネイー師は5日火曜、植樹の日にちなんで3本の苗木を植えた後の会見で、「敵は1年前からイラン国民が選挙をボイコットするよう画策してきたが、国民は偉大で英雄的な行動で敵の企みに対峙した。それこそはつまり聖戦であった」と語りました。
ハーメネイー師はまた、植樹について「採算が取れしかも利益の高い投資である」とし、「樹木は大気中の酸素を増やし、大気汚染を抑えるなど多くの恵みがある。そのため、残念ながら汚染が拡大している現代の機械的生活において利益の高い投資と言える」と述べました。
また、人間と自然の関係や自然保護をイスラム教が重視していることを挙げ、植樹の重要性を訴えるため自身が植えた3本の苗木を披露しました。そのうちの1本はオリーブの木であることについてハーメネイー師は、「虐げられつつも抵抗し続けるパレスチナ国民への連帯と共感を示すため、今日植えた樹木の1本はオリーブの木だ。これはパレスチナ国民への挨拶の証だ」と述べました。
ハーメネイー師はこの日、オリーブのほかにイラン国内で栽培された糸杉とイチジクの苗木を1本ずつ植えました。イチジクは北部マーザンダラーン州の森に生息するもので、その材質の硬さから木材として使用されるほか、根や葉は薬草としても使用されます。
イランでは毎年3月5〜12日にかけては「自然資源週間」とされ、その初日に当たる5日は「植樹の日」に制定されています。