大統領選挙を前にしたイラン人Xユーザーの盛り上がり
イラン大統領選挙の投票日が今月28日に迫る中、SNSのXでもイラン人ユーザーらが高い関心を示しています。
今回の選挙は、先月19日にライースィー大統領が地方での行事出席の後、搭乗したヘリが悪天候により墜落し、同乗していたアミールアブドッラーヒヤーン外相らとともに殉教したことをうけて行われるものです。
イラン・イスラム共和国憲法第131条では、大統領が任期中に死亡・辞任、あるいは2カ月以上の病気などにより職務を遂行できなくなった場合は、50日以内に新たな大統領を選出することが定められています。
投票日の28日は、ライースィー氏の死去から40日目にあたります。イスラム教シーア派では、死者の40日忌は日本の四十九日と同じように非常に重要な習慣です。そのこともあいまって今回の選挙には高い関心が注がれています。
ここでは、イラン人ユーザーがXに投稿した大統領選挙に関するポストを見ていきます。
イランの選挙に関するアメリカの二重基準
アカウント名:@01absolute_zero は、アメリカがイランの選挙に関してボイコットを呼びかけていることを次のように批判しました。
自分たちの選挙では投票を称え、私たちの選挙には投票ボイコット!
選挙は賢くなる機会
アカウント名:@mas_barati の投稿
選挙は共和国がより賢くなるための機会だ。この機会は、より知識・認識を深めるための努力によってもたらされる。この機会を手放すどのような考えも、革命の基本に反する
今日の決断が明日の成功につながる
アカウント名:@helma31313 の投稿
明日の成功は今日の決断に懸かっている。私は投票する。あなたはどうする?
西側諸国への不信
アカウント名:@SaeidPooya のように、西側諸国への不信感を大統領選挙の投票基準にするという人もいます。
大統領選挙では、西側の微笑を信じない人物を信じよう
選挙には大きな成果
アカウント名:@raziebakhtiari の投稿
今度の選挙で多くの有権者が投票に参加すれば、イラン国民にとって大きな成果になる。(大統領の死という)つらい出来事を経て、人々が集まり、高い投票率で次の大統領を選べば、世界にも大きなインパクトになる
選挙に関する倫理
アカウント名:@harandi1367 は、候補者に向けて次のように呼びかけました。
選挙では大口を叩かず、できることだけを約束してほしい。今回の選挙は異なる。世界情勢は複雑だ。イランの将来について話してほしい。私たちの一言一言すべてが、神や殉教者のもとに行った時に問われることになる
アカウント名:@AmirChizari も次のように投稿しています。
選挙の勝者・敗者になる前に、現世と来世の敗者にならないようにしなければならない
アカウント名:@hoora_eghbalian の投稿
自分の支持しない候補に誹謗中傷を行うことは、回りまわって自分の支持する候補に打撃を与えることになる。そして、その候補自身の失点となる。オウンゴールを決めないようにしよう
よりよい候補への投票
アカウント名:@MeysamWeysi の投稿
国民への奉仕を続けてきた人物が大統領に就くべきだ
イスラム共和制を支持すること
アカウント名:@nedadarabi313 は故ライースィー大統領への支持から、次の大統領もライースィー氏の路線を継承すべきとしました。
今度の選挙では、イスラム共和制により忠実な候補を選ぼう。殉教者の大統領のような