イラン人研究者がケイ酸塩岩を用いたバッテリー用物質開発に意欲
7月 10, 2024 19:54 Asia/Tokyo
イラン人研究者のモハンマド・ホシュキャラーム氏は、将来的に電気自動車のバッテリーに使われる金属・リチウムの代替となる物質を、ケイ酸塩岩をベースに開発しようとしています。
【ParsTodayイラン】イランは西アジアの中で科学の進歩した国として頭角を現しており、世界においても、イランが制裁・敵視を受けているにもかかわらず急速な進歩を遂げていることは、西側の覇権諸国が認識するまでになっています。
ホシュキャラーム氏は、ケイ酸塩岩に含まれる物質が適した固体電解質であることに注目した研究を進めています。
ホシュキャラーム氏は自身の研究について、「固体電解質としての珪酸カリウムの潜在力は大分前からはっきりしていたが、私の見たところ、カリウムイオンの重さと大きさがネックになり、重要視されてこなかった」と述べました。
続けて、「リチウムバッテリーでは液体の電解質が用いられるが、それに対し、ケイ酸塩岩の中でイオンの移動度を高める方法を編み出した。バッテリーの一部分に対する最初の測定では、この物質が固体電解質としては高い導電率を有することが示された」としました。
その上で、「ケイ酸塩石は、海辺や庭園にある普通の岩で見つけることができる。新しい素材の重要な利点のひとつは、空気に触れることによる影響や沈殿の恐れがないことであり、そのために、バッテリー内で薄いシート状にすることが可能となる」と説明しました。
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