抵抗戦線の関係者がイラン新大統領にコンタクト;「西アジアでの災厄の根源はイスラエルの存在」
ペゼシュキヤーン・イラン次期大統領が14日日曜、イエメン政治高等評議会議長のメフディ・アルマシャート氏および、パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスのハニヤ政治局長と個別に電話会談し、イランとしてパレスチナの抵抗軍と国民を断固として支持する旨を強調しました。
ペゼシュキヤーン氏は、これらの個別の電話会談で、「イランはこの困難な状況にあるパレスチナ国民を決して放置しない」と述べました。パールストゥデイによりますと、ペゼシュキヤーン氏はハニヤ局長との電話会談でガザにおけるイスラエルの犯罪を非難し、「イランはガザでの戦争と大量虐殺を阻止すべく全力を尽くす」と強調しています。
一方、ハニヤ政治局長は、「パレスチナおよび同国の抵抗戦線に対するイランの全面的な支持そして、停戦成立に向けた更なる政治・外交的努力がなされることを期待する」と語りました。
ペゼシュキヤーン次期イラン大統領はさらに、アルマシャート・イエメン政治高等評議会議長との電話会談の中で、パレスチナ被抑圧民の権利の支持というイエメン指導者と国民の勇気ある決断を称賛するとともに、「パレスチナ国民に対する一部政府の無策ぶりが将来の世代から非難される一方で、パレスチナ被抑圧民に対するイエメン国民の支援は宝石のごとく輝くだろう」としています。
そして、「イエメンは一部のアラブ諸国とは異なり、多くの困難にもかかわらず、予想されるリスクを考慮してパレスチナ人支援という大仕事に事実上参入している。これは史実として残るだろう」と語りました。
加えて、「地域におけるすべての痛ましい災厄の元凶は、西側諸国の破壊的な政策、そして地域におけるシオニスト政権イスラエルの存在である」と指摘し、「イランとイエメンおよびこの両国の共通点は歴史的かつ深いものであり、イラン第14期政権はこれらの共通点に基づいて両国間関係の包括的な発展を目指していく」と述べています。
これに対し、マシャート議長も、パレスチナ国民と世界中の被抑圧民の権利に関するイランの強力かつ断固とした立場に謝意を表し、「歴史が権利要求というイランの立場を忘れないことを確信してほしい」と述べました。
そして最後にマシャート議長は、「イエメンはあらゆる分野におけるイランとの同胞関係を模索している」と述べ、「団結は強さの源であり、不和分裂はイスラム圏の諸国民の失敗の原因である」と結んでいます。