イラン新大統領がパレスチナ・レバノン抵抗組織幹部らと会談、「被抑圧者の防衛というイランの立場は不変」
(last modified Wed, 31 Jul 2024 11:16:05 GMT )
7月 31, 2024 20:16 Asia/Tokyo
  • イランのペゼシュキヤーン新大統領とパレスチナ・イスラム聖戦運動やレバノン・ヒズボッラーの幹部ら
    イランのペゼシュキヤーン新大統領とパレスチナ・イスラム聖戦運動やレバノン・ヒズボッラーの幹部ら

イランのペゼシュキヤーン新大統領が、パレスチナ・イスラム聖戦運動やレバノン・ヒズボッラーの幹部らと個に別会談し、「パレスチナ国民をはじめとした被抑圧民と、聖地ベイトルモガッダス・エルサレムの防衛という大義を支持する我が国の立場と政策は、政権が変わっても不変である」と語りました。

【ParsTodayイラン】第14代イラン大統領就任宣誓式への参加のためイランを訪れたパレスチナ・イスラム聖戦運動のナハレ事務局長および、ヒズボッラーのカシム事務局長代理は、ペゼシュキヤーン大統領と会談しました。

ペゼシュキヤーン大統領はナハレ事務次長との会談で、「イランとして、今後も抑圧されたパレスチナ国民の理念をしっかりと支持していく。いかなる要因もこの方向性にむけた我々の意思を混乱させることはできない」と述べました。

ペゼシュキヤーン大統領は、イスラム諸国間の調和を目指した努力、ガザでの犯罪と殺戮を止めさせるためのシオニスト政権イスラエルへの圧力強化を強調するとともに、「我が国は今後の政権において、簒奪政権イスラエルの犯罪をより多く説明し、イスラム諸国の枠を越えた独立と自由を愛するすべての諸国とともに、この反人道政権と対峙する外交を推進し、パレスチナの兄弟姉妹を放置することはない」と語りました。

 

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一方、ナハレ事務局長もこの会談で、「イラン大統領に就任したばかりのペゼシュキヤーン氏がパレスチナ抵抗組織の幹部らと会談したことは、地域や世界に対する重要なメッセージを持っている」とし、「ガザのパレスチナ被抑圧民は今日、地域において覇権主義や強権主義者に対する抵抗の最前線に立っており、抵抗組織への支持というイランの立場や力強い声は、彼らの存続や抵抗の精神の維持に重要な影響をもたらしている」と述べました。

続けて、「パレスチナ国民はイランの支援を決して忘れることはない」と述べ、「今日、ガザのパレスチナ被抑圧民に援助物資や食料、医薬品を提供するルートはすべて閉鎖されている一方で、シオニストに対する軍事支援のルートは開かれている。だが、パレスチナ国民と聖なる戦士らの抵抗はあらゆる想像を超えている」としました。

ペゼシュキヤーン大統領はまた、ヒズボッラーのカシム事務局長代理との会談で、シオニスト政権の侵略と犯罪に対抗するヒズボッラーとその聖戦士らの立場を称え、抵抗戦線への支援を「宗教上の義務に則ったもので、イランの基本政策の一つである」と強調しました。

そして、新政権の外交政策の優先事項として、イスラム諸国との関係強化・発展や、イスラム社会の調和と相乗効果を目指す取り組みを挙げ、残虐行為に立ち向かうイスラム国家の団結の必要性および、シオニストの撲滅とガザにおける同政権の犯罪阻止を強調しました。

一方のカシム事務局長代理も、ペゼシュキヤーン氏の大統領選出に祝意を示すとともに、ヒズボッラーのナスロッラー事務局長のメッセージに対するペゼシュキヤーン氏の返答を父親・同胞的なものだとして、「イランがペゼシュキヤーン氏の行政手腕や資質のもとで、これまで以上に発展・成功への道を歩むよう期待する」と述べました。

カシム氏はまた、レバノン南部からのイスラエル軍撤退、パレスチナのイスラム抵抗組織に対するシオニスト政権の度重なる敗北、そしてシリアでのタクフィール派テロ組織ISISの敗北の要因は、イランが地域の抵抗戦線をバックアップしたことにあるとしました。

 

 


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