7月 22, 2024 19:16 Asia/Tokyo
  • 故ソレイマーニー司令官の遺族と面会したペゼシュキヤーン次期大統領
    故ソレイマーニー司令官の遺族と面会したペゼシュキヤーン次期大統領

イランのペゼシュキヤーン次期大統領が、「殉教したイスラム革命防衛隊のソレイマーニー司令官が歩んでいたのは、団結と共感の道であった。我々は、この偉大な殉教者の道とその理想を受け継がなければならない」と述べました。

【ParsTodayイラン】ペゼシュキヤーン氏は先日、殉教したソレイマーニー司令官の自宅を訪れて遺族と面会し、同司令官がたどり着いた高みに敬意を表しながら、「ソレイマーニー司令官は聖戦の士の模範であり、官職や地位への執着から距離を置く模範でもあった」と述べ、「新たな政府では、国民に誠実に奉仕し、殉教した人々の心根に恥じることなく、彼らの前でも誇り高くあれるよう努める」と語りました。

一方、ソレイマーニー司令官の遺族も同司令官の行ってきた仕事に触れ、 「ソレイマーニーは、自分の全人生をイラン国家のために捧げ、『私や私のような者たちの命は、イラン国民のために何千回でも犠牲になる』と語っていた」と述べました。

続けて、「ソレイマーニーは、イスラム世界に向けての国家・共同体主義的な考えをしており、主義・派閥を超えた視点を持ちながら、人々を特定の層やグループに分けることがなかった」と説明しました。

そして、「抵抗の潮流への注視とソレイマーニー司令官の名誉ある道を受け継ぐことは、イラン国民が新たな政府に求めていることのひとつであると思う。殉教者たちは、あなた方が人々への奉仕の道で成功するよう助けてくれることだろう」としました。

ソレイマーニー司令官の遺族は面会の最後に、記念として同司令官の肖像画をペゼシュキヤーン次期大統領に贈呈しました。

 

ソレイマーニー司令官の軍服・肖像画とともに記念写真に収まったペゼシュキヤーン次期大統領

 

故ソレイマーニー司令官とは?

故ソレイマーニー司令官(1957~2020)は、イスラム革命防衛隊ゴッズ部隊の司令官を務め、シオニスト政権イスラエルとアメリカに対峙する西アジアの抵抗の枢軸のためにも尽力していました。イラクおよびシリアにおいてテロ組織ISISが台頭した際、同司令官はこれらの国々に赴いて現地政府と協力し義勇軍を組織しながらISISと戦い、ISISの占領する地域でその支配を打倒するのに特別な役割を果たしました。

ソレイマーニー司令官が戦術実施および植民地計画打破において示した熟練と機敏さは素晴らしく、「影のない将軍」と呼ばれるほどのものでした。しかし同司令官は、2020年1月3日未明、イラクにおいてアメリカのテロ攻撃を受け、63歳で殉教しました。

この事件を受けイランは、米軍がイラクで主要な拠点としていたアル・アサド基地に向けミサイルを発射し、西アジアにおいて同軍との非公式な戦いが始まることになりました。

故ソレイマーニー司令官

 


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