再生可能エネルギーの普及に取り組むイランの女性環境庁長官
イランでは3人目となる女性の環境庁長官に就任したシーナー・アンサーリー氏は、リサイクル法や大気汚染防止法などの環境関連法の履行が不十分だと考えています。
【ParsTodayイラン】アンサーリー氏は、1979年のイスラム革命以降で最も環境主義者な環境庁長官だと言われています。アンサーリー氏は2004年から2016年にかけて、日本で大気汚染や温室効果ガスの削減について学んだ経歴の持ち主です。他にも、気候変動、グリーンビルディング、海洋環境保護、オゾン層保護、グリーンテクノロジーなど様々な分野について学んでいます。
また、環境分野に関する著書や論文も多数執筆しており、新聞などへの寄稿も行っています。
アンサーリー氏はがんを発症した経験があり、昨年にはその闘病記をつづった本も出版しました。
今回、ペゼシュキヤーン政権のもとで環境庁長官に就任したアンサーリー氏は、イランの環境問題について「大気汚染」「砂塵被害」「水不足」の3つを特に深刻な問題として挙げています。
このうち、大気汚染については、旧式の自動車の排除、ガソリンおよび自動車の品質向上、公共交通機関の改善、産業用汚染物質の排出削減が解決策だとしています。
アンサーリー氏は、リサイクル法や大気汚染防止法などの環境関連法の履行がイランでは不十分だと考えており、そうした環境関連法が時代に合ったものであるためには、それらの法律がきちんと履行されることが欠かせないとしています。
また、気候変動対策への取り組み支援や温室効果ガスの削減、再生可能エネルギーの拡大も環境問題解決のカギとなるとしています。
そして、環境保護は世界全体の義務だとし、これに人々が気軽に参加できるようにすべきだとし、環境分野における各国との交流促進を図り、最新のテクノロジーの導入を目指すべきだと訴えています。