イラン国家安全保障最高評議会書記「独立諸国の新秩序は前進・米の秩序は敗北へ」
9月 16, 2024 19:57 Asia/Tokyo
イラン国家安全保障最高評議会のアフマディヤーン書記は、ベラルーシ国家安全保障会議のウォルフォビッチ書記との会談で、世界におけるアメリカの政策の敗北に言及し、「世界のどの地域にも、米国のための進歩など存在しない。独立諸国は、新たな秩序に向かう前進を躊躇すべきではない」と述べました。
【ParsTodayイラン】ベラルーシ・ミンスクで行われた会談で両書記は、両国間の政治、安全保障、経済面での関係強化や、産業、鉱業、通商における協力発展を強調しました。
アフマディヤーン書記は、両国が国際体制における多極主義の必要性に関して見解を共有しているとし、「世界の状況や秩序が変化しつつあることは、否定できない事実だ」としました。
続けて、「米国と西側諸国は長年、世界の通商という手段を用いて、他国を踏みつけにしてきた。しかし今日、彼らが制裁を利用し措置を取ろうとしても、その行為は後進や行き詰まりに終わる」と述べました。
そして、ウォルフォビッチ書記に向けて、「BRICSや上海協力機構、それらと同様の枠組みは、世界の新たな秩序の先駆けと言える。過去へ戻ることはないと確信してほしい。我々は過去の秩序に期待せず、未来に向けて進まなければならない」と呼びかけました。
さらに、西アジア情勢にも触れ、「シオニスト政権イスラエルは今、戦争を継続しようが和睦しようが、すでに敗北している」としました。
この会談ではウォルフォビッチ書記も、多極的世界に関するアフマディヤーン書記の見方を支持し、「両国はこれに関して見解を共有し、確固とした歩みを踏み出しつつある」と述べました。