イラン大統領がロシア首相と会談、「米は自国の利益のために様々な地域で緊張を扇動」
ペゼシュキヤーン・イラン大統領が、「我が国を地域のトランジット輸送中継地及びガス輸送ハブにする合意は、わが国とロシアの共同協力の好例である」とし、「イランとロシアは制裁に対処する大きな能力を持っている」と語りました。
ペゼシュキヤーン大統領は、テヘランでミシュスツィン・ロシア首相と会談しました。
パールストゥデイによりますと、ペゼシュキヤーン大統領はこの会談で、「イランとロシアの外交代表団の交換・行き来は両国間の交流とコミュニケーションの発展につながり、合意履行を加速するための協力強化にもつながる」とし、「両国の重要な共同プロジェクトが実施段階に達すれば、両国にとって圧政的な制裁に対処する大きな力を生み出すだろう」と付け加えました。
また、「イラン、ロシア、中国などの独立諸国のパワーアップ、BRICS新興経済国グループやSCO上海協力機構などの国際組織に基づく地域協力は、アメリカの一国主義への対抗を狙いとしている」とし、「シオニスト政権イスラエルによる緊張扇動や犯罪の激化は、米国の直接幇助のもと、地域で勃発しているアメリカの進出拡大の下地作りを目的としており、地域諸国や諸国民の利益にとって共通の脅威であると考えられ、このような陰謀への対処のための一層の協力・共同思案の必要性を高めるものである」としました。
一方、ミシュスチン首相もペゼシュキヤーン大統領との会談を歓迎しながら、プーチン・ロシア大統領からペゼシュキヤーン大統領への挨拶を伝えるとともに、特にエネルギー、産業、運輸の分野での対イラン交流・協力の強化・拡大に対するロシアの意向を強調しました。
また、世界のすべての国の利益となる新世界秩序を実現するための、イラン・ロシア間の協力を拡大する必要性を強調し、BRICSサミットへの参加、また両国間の包括的戦略協定への署名のためのペゼシュキヤーン大統領のロシア訪問を待ち望んでいるとしました。
そして最後に、米国の幇助により行われているこの地域の緊張扇動に懸念を表明し、「米国は、世界各地での緊張と紛争の増大に追い打ちをかけることで自国の利益を確保しようとしている。イランやロシアをはじめとした世界および地域の独立諸国は、こうした行為に対抗し自らの協力を加速すべきだ」と結びました。