イスラエルの攻撃で殉教したイラン人・レバノン人夫妻の遺族とイラン最高指導者の会談の様子【写真あり】
レバノンでイスラエル軍の空爆により殉教したイラン人、マアスーメ・キャルバースィーさんとそのレバノン人夫の遺族が23日水曜、イラン・イスラム革命最高指導者ハーメネイー師と面会しました。
【ParsTodayイラン】今月19日、レバノン人のレザー・アワーザさんとそのイラン人妻マアスーメ・キャルバースィーさんが、レバノン首都ベイルート北部に対するシオニスト政権イスラエル軍の空爆で殉教しました。この夫婦には5人の子供がおり、今回親族とともにイランを訪問し、ハーメネイー師と面会しました。その時の様子がハーメネイー師の公式サイト「KHAMENEI.IR」に掲載されています。
長男のメフディさん(17)は、ハーメネイー師の隣に立って「母はコンピューターエンジニアで、父はこの分野で博士号を持っていました。私の両親はお互いにとても愛し合っていました。最高指導者様! 2人は殉教の瞬間でさえ、互いに手を握り合っていました!」
面会には14歳のモフタディさん、10歳のザハラーさん、8歳のムハンマド君、3歳のファーティマちゃんも同席しました。
メフディさんはハーメネイー師に事の経緯を説明し、「イスラエルの無人機がベイルート近郊ジョウニエ地区で両親たちを発見し、彼らの車にロケット弾3発を発射しましたが、外れました。父は車から降り、母の手をつかんで車から降ろさせましたが、無人機が彼らを追いかけ、神に感謝すべきことに、彼らは殉教しました!」と語りました。
ムスリムの間では、「神はその人が耐えられる以上の重い試練を課すことはない」とよく言われます。メフディさんの話からは、彼が17歳にしてそのことの意味を理解していることがうかがえます。メフディさんはハーメネイー師にむけて「もし神が私たちの中にこのような能力を見出さなかったなら、私たちをこの大きな試練にさらすことはなかったでしょう」と語り、ハーメネイー師もうなずきながら、「(試練だけでなく)報酬も与えてくださる」と応じました。
メフディさんはハーメネイー師から記念にスカーフと指輪をもらう代わりに、レバノンの全ての戦士らの為に祈って欲しいと頼みました。
ハーメネイー師がアワーザさんの父親について尋ねると、アワーザさんの母親がペルシア語で「彼は心臓外科医です。レバノンがこの戦争のさなかにある状況で、とどまる必要があり、来ることはできなかった」と語りました。
アワーザさんの母親は47年前にイランで医学を学び、現在はレバノンにある大学でペルシア語の教授を務めています。母親はハーメネイー師との面会前に夫にハーメネイー師と会ったことがあるかと尋ねた際、夫は「(ハーメネイー師と会うことは)私の長年の願いだが、私以上にレザーとマアスーメが会いたがっていた」と語ったことを明かしました。そして「2人がここにいたら、どれだけよかったか」と吐露し、しばしの沈黙の後、「もっとも、彼ら(の霊魂は)は今ここにいる」と語りました。