イラン人作家の新作『ペルシャ詩の鏡の中のクルド』が出版
(last modified Tue, 10 Dec 2024 11:00:31 GMT )
12月 10, 2024 20:00 Asia/Tokyo
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    イラン人作家の新作『ペルシャ詩の鏡の中のクルド』が出版

イランの作家ファラーマルズ・アーガーベイギー氏の新作『ペルシャ詩の鏡の中のクルド:ルーダキーからシャフィーイー・キャドキャニーまで』が出版されました。

【ParsTodayイラン】この著作は、ペルシャ文学最初期のルーダキーの時代から現代詩人に至るまでのペルシャ詩におけるイランの少数民族・クルドの役割と存在を考察した研究書です。この本を執筆したファラーマルズ・アーガーベイギー氏は、ペルシャの文豪たちの詩を深堀し研究した結果、この文学遺産にクルドの文化、生活、アイデンティティが反映されているという事実を明らかにしました。

アーガーベイギー氏はこの著作において、学術的かつ流麗な文体で、古典および現代のペルシャ詩におけるクルドの存在を分析・解釈し、この山岳民族が豊かな文化で多くのペルシャ詩人にどのようにインスピレーションを与えてきたかを示しています。

9世紀のルーダキーや10~11世紀にかけて活躍した英雄叙事詩人フェルドウスィーの時代から13世紀のサアディー、14世紀の抒情詩人ハーフェズ、そして現代詩人ニーマー・ユーシージに至るまで、クルドの痕跡はペルシャ詩の中にさまざまな形で見られ、本書はこうしたクルドの存在を注意深く繊細に検証、分析しています。

この著作の優れた特徴の1つは、その包括性と内容の多様性です。著者は詩人の紹介だけでなく、クルドにまつわる詩的なイメージや概念の分析にも注目しています。さらに、詩という形でクルドの部族的文化や叙事詩的精神、遊牧生活の反映を考察し、それをイランの文学的アイデンティティの重要な一部分だとしています。

 


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