イラン最高指導者「我々の友人はイランの防衛力を誇り、敵はそれに怯える」
-
イラン最高指導者「我々の友人はイランの防衛力を誇り、敵はそれに怯える」
イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、同国の防衛技術の進歩・革新が継続していることを強調し、「今年のイスラム革命勝利記念日の行進は、敵のメディア攻撃の下でも盛大な国民運動となった」「国民は自らの団結を叫び、敵の度重なる脅威に対してイラン人としてのアイデンティティ、人物像、力、安定性を見せつけた」と称賛しました。
【ParsTodayイラン】ハーメネイー師は12日午前、防衛産業の科学者、政府関係者、専門家らを前に演説し、「国家安全保障と国民保護の問題は非常に重要だ」とし、「今日、イランの防衛力はよく知られており、我が国の起こしたイスラム革命の友はそれを誇りとし、敵は恐れている。この事実は一国にとって重要である」と述べました。
そして、世界の横暴国家がイランに必要な防衛装備品を、たとえ数倍の値段でも売らなかった時代について触れ、「今、その同じ横暴者がイランに軍事装備を売るなと言っている。『売らない』と『売るな』の間には大きな隔たりがあるが、その隔たりは(イラン国内の)科学者の努力と若手専門家の訓練された頭脳のおかげで穴埋めされた」としました。
これについてハーメネイー師は、「敵国による制裁が続いている中で防衛産業が躍進していることは驚異的だ」「国内の若者たちが最高品質のものを生産している」と語りました。
また、防衛産業の継続的な進歩の必要性とそのための必要条件について説明し、「防衛産業の進歩により、我が国は防衛力の世界ランキングにおける順位を上げたが、これは進歩を止めて現状に満足するという意味ではない」と述べました。
そして、「戦線に立つということは、聖典コーランにある『貴方が持つ全ての力を彼らに対し備えよ』という教え、つまり敵に対する最大かつ継続的な備えを意味し、悪意のある勢力から国家を防衛する上で必要なものである」「軍事に関するすべての分野で進歩を続けなければならない」と強調しました。
加えて、「真の進歩は革新および、忠実で革命精神にあふれ、豊富な知識と能力・才能のある若手の人材の活用に懸かっている」とし、「信仰は人に強さと力を与え、人間を正しい道に導く。そして革命精神を持つということは、イスラム革命の恩恵によって我が国にもたらされた偉大な政治的、社会的変革を信じるということでもある」と語りました。
今回の会談に先立ち、ハーメネイー師は、国の防衛産業の専門家や科学者らの最新の成果や能力を紹介する見本市を1時間にわたり視察していました。この展示会では、対空防衛、弾道・巡航ミサイル、スマート兵器、航空宇宙、無人機および航空機、海軍艦艇、エネルギーの分野で使用されているイラン国内産の先進的な装備と新技術が展示されました。
ハーメネイー師はこの展示会の視察を踏まえ、科学者、政府関係者、防衛産業の専門家らに対し、救世主たるシーア派12代目イマーム・マハディの生誕日に際して祝意を示すとともに、イスラム暦シャアバーン月(断食月ラマザーン月の前月)の中旬を真に世界的かつ人類的な祝祭だとし、「正義の福音、正義の確立への希望、救世主の出現は、歴史を通じて人類の永遠の願望であり、この願いは間違いなく叶うだろう」と述べました。
加えて、イラン暦バフマン月22日(イスラム革命記念日、例年は2月11日)をイラン国民にとって歴史に残る偉大な祝日だとし、この大変革の日を祝して「46年を経ても革命記念日に国民が街頭に繰り出してこれを祝すというのは、いかなる革命においても前例がない」と述べました。
ハーメネイー師はこれについて、イスラム革命の主体であるイラン国民および、この記念すべき日の英雄かつ革命の創始者ホメイニー師に対する敵の容赦ないプロパガンダ攻撃とソフトパワーによる陰険な戦争を引き合いに出し、「このような状況下で、国民は適切な機会を見極め各地で街頭に繰り出し、自らの見解や立場を示した」と評価しました。