イラン大統領が米首脳陣に疑問提起;「ガザ市民6万人の殺害犯の支持者は誰か? 諸君はISISか、それともイランと革命防衛隊司令官のいずれを抹殺したのか?」
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米首脳陣に疑問を投げかけるペゼシュキヤーン大統領;「ガザ市民の大量殺戮犯は誰か?ISISとイランの殉教者のうちどちらを抹殺したのか?」
ペゼシュキヤーン・イラン大統領:「トランプ米大統領は米が地域からテロ組織ISISを駆逐したと言っている。それならあなた方に聞きたい。一体地域からISISを駆逐したのか、それともイランとその殉教者ソレイマーニー司令官を抹殺したのか?あなた方は我が国のイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊司令官だった彼を殉教させ、今なおISISに肩入れしている」
【ParsTodayイラン】ペゼシュキヤーン大統領は、イラン西部ケルマーンシャー州で開催された知識人や文化活動家との会合において、ドナルド・トランプ米大統領の最近の発言に言及し、「トランプ氏は今月14日、イラン国民を認識していないことを示す発言を提起した。彼らはイラン国民の自尊心、自己献身、騎士道精神、そして寛容さを知らない」と語りました。
また、「トランプ氏のような人物が我々を脅し、イランこそが情勢不安の元凶だと言うなら、過去1年間にガザ爆撃により6万人もの女性と子どもを殺めたのは誰かを問う必要がある。加えて問いたい。ガザ市民への水、パン、医薬品の供給を遮断したのは我々だったというのか?誰も想像できない爆弾を保有していると言ったのは我々だったのか? 我々は戦争を望んでいないが、国家の威信については取引しない」と述べています。
さらに、「あなたがたは地域諸国にミサイルや爆弾を送付しているが、一体誰が戦争を望んでいるのか?それでも諸君は平和主義者だと主張するのか? これまで47年間、彼らはイランのイスラム共和制転覆に全力を尽くしたが、それは不首尾に終わったし、今後も不可能だろう」としました。
そして、「我々には敵に対して単独で立ち向かえる勇敢な女性の英雄がいる」と述べ、敵に向かって「我々は戦争を求めてはいないが、国家の威信を犠牲にすることはない。イランの国民、若者、女性戦士、エリート諸氏はいかなる権力にも屈しない。我々はこのことをシーア派の歴代導師イマームらから学んだ。シーア派初代イマーム・アリーも、『神以外の誰にも希望を託してはならない』と述べている」と語っています。
加えて、「彼らが和平を望むかどうかに関わらず、我々は自国を築き上げ、電力、水道、ガスの問題を解決する所存である。我々は7万〜8万メガワットを超える太陽光、風力、その他の再生可能エネルギーの計画を推進中であり、誰も我々を押し止めることはできない。戦争でも、我々は国民の参加により勝利を収めた」と述べました。
続けて、「我々は地域諸国と同胞関係協定を結んでおり、誰の土地も欲まない」とし、「我々はいかなる国も征服しようなどとは考えておらず、国民に尊厳と誇りをもたらしたいと望んでいる。我が国の科学者を暗殺した輩が、自分たちはテロリストではないと主張している!我々の科学者らは国家の名誉のために働いていた」としています。
イラン大統領はまた「我々は戦争においても国民の参加によって勝利をおさめた。アメリカとすべての列強がイランを破壊しに来たが、この我が国は毅然とした態度を貫いた。男女が皆、祖国の領土を1ミリも渡すまいと突進してきた。殉教は私にとって、ベッドで死ぬよりも甘美だ」とし、「我々は国家の栄誉と誇りについて誰とも取引しない。これはイランの本質に根ざすものだ。私にとって、殉教はベッドの中での死よりも甘美である。我々は何物をも恐れない。イラン国民が団結すれば、国家が建設されるだろう。民族、人種、言語、宗教に関係なく、すべてのイラン国民は手を携えなねばならない。イランの降伏を夢見る者は大きな過ちを犯している」と強調しました。
そして、最近の一連の脅迫についても「イランの降伏を夢見ている者は大きな間違いを犯している。この我が国には数千年もの歴史があり、誰もこの国を根こそぎにはできない。たとえ我々の長老らが殉教しても、数百人もの国民がこの大地から立ち上がるだろう。 そもそも、あなた方は地域からISISを駆逐したのか、それともイランとその精鋭ゴッツ部隊のソレイマーニー元司令官を抹殺したのか?」として疑問を投げかけました。
そして、「あなた方は過去47年間もの間、この現体制と国民を屈服させようとしたが、できなかった。その次は我々を脅すのか?トランプ大統領は、米国が地域からISISを駆逐したと言っている。それならあなた方に問いたい。あなた方は地域からISISを駆逐したのか、それともイランとソレイマーニー故司令官か?あなた方は逆に彼を殉教に至らしめ、今なおISISに肩入れしている」と強調しています。
続けて、「我々は正義、人道、自由、倫理、栄誉の実現に努めている。この地球上では、誰もが平和と正義の中で生きるべきだ。侵略行為をはたらいたのはシオニスト政権イスラエルであり、同政権を支持する輩どもが平和を主張している!彼らには果たして、激しい爆撃で民衆を殺戮しながら平和と人道について語る中、毎晩安眠できるような良心はあるのか?」と語っています。
ペゼシュキヤーン大統領は最後に、「イスラエルはパレスチナの土地を占領したが、アメリカはこの占領に反対する人々を地域の情勢不安の元凶呼ばわりしている。このような人間性にこそ悲しみ涙する必要がある」と結びました。