イラン国家安保評議会書記:「西側諸国は真の交渉を望まず」「ヒズボッラーは根深い運動」
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イラン国家安全保障最高評議会のラーリージャーニー書記が「西側諸国はわが国に圧力行使しようとしており、真の交渉を望んでいない」と語りました。
(last modified 2025-10-04T10:11:56+00:00 )
10月 04, 2025 16:33 Asia/Tokyo
  • イラン国家安全保障最高評議会のアリー・ラーリージャーニー書記
    イラン国家安全保障最高評議会のアリー・ラーリージャーニー書記

イラン国家安全保障最高評議会のラーリージャーニー書記が「西側諸国はわが国に圧力行使しようとしており、真の交渉を望んでいない」と語りました。

ラーリージャーニー書記は「西側諸国とシオニスト政権イスラエルは、イランに経済的圧力をかければ社会危機が発生し、そうなればイランとより妥結しやすくなると考えている」と述べています。

【ParsTodayイラン】タスニーム通信によりますと、ラーリージャーニ書記は「西側諸国はイランへの圧力行使を目論んでいる」とし、「アメリカ側がミサイルの射程距離を500キロメートル以下にすべきだと明確に主張していることは、真の交渉を望んでいないことを示している」とコメントしました。

また、西側諸国がJCPOA包括的共同行動計画(通称;対イラン核合意)の約束条項を履行していないことに言及し、「まず米国、次いで欧州がこの合意に違反し、今度はイランが違反したと非難している」と語っています。

「ヒズボッラーは根深い抵抗運動」

ラーリージャーニー書記は続けて「イエメンのイスラム抵抗組織・ヒズボッラーが打撃を受けていることは否定できない。しかし私が思うに、敵の方が我々よりも深く思慮している点が一つある。それは、この運動が根深いものだということだ。なぜなら、その背後にはイデオロギー的な思想があり、闘争の道を歩んでいるからだ。この運動に圧力がかかれば、その可能性はさらに広がる。闘争を手段とする知的運動は、このような方法では滅ぼされないだろう」と述べました。

「西側諸国の思惑は、地域におけるイスラエルの優位性の確立」

ラーリージャーニー書記は最後に「どうやら米国、イスラエル、そして西側諸国はかなりの度合いで、地域の地政学的な状況を変えるには時間が限られているという結論に達しており、抵抗運動が効果的であるという現状における地政学上の重要な特徴を決して看過していないようだ。彼らの真の思惑は、各国における抵抗運動を排除し、イスラエルの優位性を確立することにある。しかし、イスラエルの優位性は非常に多くの制限に瀕していることに留意すべきだ。優位性が認められるためには通常、知的、経済的、あるいは技術的な覇権が必要であるが、イスラエルにおいてはこれらの特徴は顕著に見られない」と結びました。

 

 


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