イラン国会議長;「『アクサーの嵐』襲撃は世界を脱米国化・被抑圧民への支援へと促す」
-
イランのモハンマド・バーゲル・ガーリーバーフ国会議長
ガーリーバーフ・イラン国会議長が「我が国民は領土保全、特にペルシャ湾3島に関して妥協しない」と強調しました。
ガーリーバーフ議長は8日水曜の談話で「これまで常にイラン領であった、ペルシャ湾に浮かぶ大トンブ島、小トンブ島、ブームーサ―島に対する内政干渉者の主張を強く非難する」と語っています。
【ParsTodayイラン】ガーリーバーフ議長は「イランの領土保全は同国の数十万人もの若者の流血によって確立されたものであり、イラン国民はこの点に関していかなる妄想にも妥協・容認しない」と強調しました。
また、パレスチナ抵抗組織による対シオニスト攻撃「アクサーの嵐」作戦の開始2周年に言及し、「この行動は世界的な覇権主義者の計算とシオニスト政権イスラエルに対する戦略的打撃であり、これによりイスラエルは敗北の泥沼に沈んだ。
しかしそれ以来、イスラエル占領政権はアメリカの破廉恥な支援を受けて、数万人以上のパレスチナ人を殉教させ、民間人を虐殺し、ガザ地区を廃墟とせしめ、加えてレバノンのイスラム抵抗組織ヒズボッラーの故ナスロッラー元事務局長、同組織のサフィオッディン執行評議会議長、パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスの故イスマイール・ハニヤ政治局長、後継のヤヒヤ・シンワル氏といった要人を殉教に至らしめてきた」との見解を示しています。
ガーリーバーフ議長はさらに「パレスチナ、レバノン、イエメンの抵抗戦線、そしてイラン人民防衛戦線は、忍耐と粘り強さをもって、地域情勢をイスラエルが世界で最も憎まれる政権となる状態に持ち込んだ。世界の大半の地域で、シオニストたちは人々の対応を恐れ、心の平穏を失っている。イスラエル占領地住民の安全保障、経済、そして社会の結束に関する楽観度は全体の約3分の1という危機的な水準に達しており、公式統計によると、イスラエル占領地から逆移民していく人の数は占領地に移民してくる人口の3倍以上となっている」と語っています。
加えて「今日、抵抗の地理的境界はガザ、イエメン首都サヌア、レバノン首都ベイルートにとどまらず、豪州シドニー、独ベルリン、スペインのバルセロナおよび首都マドリード、英ロンドン、オランダ・アムステルダム、カナダ・トロント、そしてアメリカの都市や大学にまで広がっている。対イスラエル・ボイコット運動は世界中に広がり、誇り高き国際ガザ支援船団グローバル・スムードは、世界中に広がる抵抗の象徴となっている」と述べました。
ガーリーバーフ議長は最後に「アクサーの嵐襲撃はイスラエルの覇権を崩壊させただけでなく、世界を脱米国化と被抑圧民への支援へと導き、シオニスト政権との関係正常化計画を完全な失敗へと誘導した。イラン国会は反抑圧国家イランを代表して、パレスチナへの包括的な支援を強調するとともに、国際機関に対しシオニスト政権の犯罪を訴追するよう呼びかける次第である」と結びました。