11月4日:米国の対イラン干渉政策に対抗する国民の団結の具現
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11月4日に当たるイラン暦アーバーン月13日は、イラン暦における「世界的な覇権主義に対する国民的闘争の日」に制定されています。
(last modified 2025-11-04T10:33:51+00:00 )
11月 04, 2025 19:07 Asia/Tokyo
  • イラン暦アーバーン月13日(西暦11月4日)のイラン学生デモの様子
    イラン暦アーバーン月13日(西暦11月4日)のイラン学生デモの様子

11月4日に当たるイラン暦アーバーン月13日は、イラン暦における「世界的な覇権主義に対する国民的闘争の日」に制定されています。

1979年11月13日は、同年に勃発したイラン・イスラム革命の歴史において記念すべき日となっています。この日は、多数の生徒・学生らが同革命の創始者たるホメイニー師の教えに倣い、在テヘラン米国大使館を占拠した事件を契機に、イランの公式暦において「世界の覇権主義に対する国民的闘争の日」として記録されているのです。この事件は、イラン内政に対する米国の継続的な干渉への反発であったとともに、イラン国民の政治的覚醒の転換点となり、西側諸国の覇権主義政策に対する国民的結束の象徴でもありました。

学生らに占拠された後に「スパイの巣窟」として知られるようになった在テヘラン米国大使館は、イスラム革命に対抗する諜報、政治、安全保障プログラムの立案・実施の中心地として認識されていました。この大使館で入手された文書からは、旧パフラヴィー朝時代からイスラム革命の勝利後まで米国がイランに広範に内政干渉していた事実が明らかになっています。これらの干渉の中でも最も重要なものの一つは、アメリカによる1953年のクーデターへの直接的干渉、及び当時の専制君主であった王朝政権に対する無条件の支援でした。

これらの文書の開示により、アメリカの政策の真の姿がイランと世界の人々にとって明らかになり、大使館が諸国民に対するスパイ活動や陰謀の拠点になり得ることが明らかになったのです。

米国大使館占拠は、革命の機運に溢れたイラン社会から生まれた、あくまでも自発的な行動でした。この行動によって、ホメイニー師の路線に従う学生らは、米国の干渉主義政策に抗議したのみならず、革命の政治的な慣習における「反覇権主義」という言説の形成への道を開いたのです。

11月4日の「学生の日、そして世界的な覇権主義者に対する国民闘争の日」の前日、イランイスラム革命の現最高指導者であるアリー・ハーメネイー師は、去る6月に仕掛けられた12日間戦争での殉教者の遺族、そして数千人の学生らと面会し、1979年11月4日にイスラム革命に対する陰謀と策略の拠点としての米国大使館が占拠された記念日を「名誉と勝利」​​の日、そして「覇権主義的な米国政府の正体が明らかになった」日だとしました。

ハーメネイー師は、この日が国民の記憶に刻まれるべきことを強調し、1953年8月19日のクーデターから始まり今日まで続く、イラン国民に対するアメリカの敵対の歴史を説明し、「イスラム共和国たるイランとアメリカ合衆国の相違は、アメリカとイランの2つの潮流の間の本質的な相違であり、利害の衝突である。呪われたシオニスト政権イスラエルへの支援をアメリカが完全に打ち切り、地域から軍事基地を撤収し、内政干渉を止めた場合にのみ、対イラン協力というアメリカの要請は近い将来ではなく、それより後になって検討可能となるだろう」と語りました。

11月4日は1つの歴史的な出来事を超えて、政治的覚醒の象徴であるとともに、世界的な覇権主義の真相を暴き、外国の干渉に対する国民の団結を象徴しています。この日は、覇権主義に対する国民の抵抗、自覚、そして団結によってのみ、独立、尊厳、そして国家の安全が守られるという事実を改めて認識させるものです。この出来事を改めて認識することで、今日の若い世代は抵抗、洞察、そして独立の維持の道を歩み続け、いかなる外国の影響や干渉にも警戒を怠ることなく行動できると考えられます。

在テヘラン米国大使館というスパイ活動拠点の占拠は、イラン国民のイスラム運動に対する大規模な陰謀への防衛的反応だったと言えます。この行動は、イスラム革命の独立性と反覇権主義のアイデンティティを世界にアピールした形となりました。そしてこのアイデンティティによってこそ、イランは単独かつ自らの内なる力に依拠して、シオニスト政権のみならず、覇権主義体制の全てに対し12日間も抵抗し、敵の目的達成阻止に成功したのです。

 

 


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