本日のトピック イランとフランス、核合意後の新たな関係の幕開け
(last modified Wed, 07 Sep 2016 11:04:50 GMT )
9月 07, 2016 20:04 Asia/Tokyo
  • 本日のトピック イランとフランス、核合意後の新たな関係の幕開け

フランスのバルトローヌ国民議会議長が、核合意後の経済、国会分野をはじめとするさまざまな分野でのイランとの関係拡大を目的に、4日間の日程でテヘランを訪問しています。

キャラミー解説員

バルトローヌ議長は、5日月曜夜、テヘラン入りし、まず、ラーリージャーニー国会議長と会談しました。その後、ザリーフ外務大臣、シャムハーニー国家安全保障最高評議会書記、ローハーニー大統領と会談しました。

ローハーニー大統領は、6日火曜、バルトローヌ議長との会談で、「核合意は、協力に向けた新たな雰囲気を作り出した。それを最高の形で利用すべきだ」と語りました。ローハーニー大統領は、「6カ国との長期に渡った重要な協議におけるイランの目的は、平和的な核活動における自分たちの正しさを証明し、世界と建設的な協力を行おうとする意志を示すことだった」と述べました。ローハーニー大統領は、核合意の取り決めを迅速かつ完全に実行することは、イランと協議の相手国との信頼醸成、関係の拡大にとって、重要な基盤、基準であると語りました。

さらに、テロとの戦いにおけるイランとフランスの協力に触れ、「協議と協力の拡大は、地域問題の解決を促すことができる」と語りました。

一方のバルトローヌ議長も、フランスの人々は、イランの歴史、芸術、文学、建築に関心を持ち、イランとの貿易を望んでいるとし、「イランに投資を行い、イランと協力するためのフランスの大手金融機関による努力は支援される」と語りました。また、核合意は、双方が勝者となる合意だったとし、「イランは自らの取り決めを遵守しており、イランと国際社会の互いに対する取り決めに注目すると、核合意が正しく完全に実行されるよう、努力が行われるべきだ」と強調しました。さらに、「イランは、地域の安定と安全にとって重要な国だ」と語りました。

バルトローヌ議長は、この大統領との会談の前に、ラーリージャーニー国会議長とも会談を行いました。

ザリーフ外相も、6日、バルトローヌ議長と会談し、「イランは、地域の多くの問題において、フランスと共通の見解を有している」と述べました。さらに、「6カ国、特にアメリカは、核合意に関して取り決めを完全に実行することが必要だ」としました。また、テロをよいテロと悪いテロに分けることを非難し、「イランはこれまで同様、ヨーロッパ、特にフランスと、シリア危機に関してさらに協議を行う用意がある」と述べました。

一方のバルトローヌ議長も、国際社会は、地域や世界において、イランとのさらなる協力を必要としているとし、「フランスにとっても、歴史的な核合意で決定された全ての取り決めが実行されることは重要だ」と語りました。さらに、「世界とイランの関係の展望は明るく、ヨーロッパやフランスの多くの銀行が、イランとの協力を開始している」としました。


バルトローヌ議長は、フランスは、地域問題、特にレバノン、イラク、シリア、その他の国の問題において、イランと多くの共通の見解を有しているとし、「シリア危機は、唯一、政治的な方法によって解決できる」と強調しました。

バルトローヌ議長は、6日、シャムハーニー国家安全保障最高評議会書記とも会談しました。