イスラム革命勝利後のイランの目覚しい発展

ＩＲＩＢモッラーイー解説員 1979年2月11日にイランのイスラム革命が勝利して以来、この37年、イランの学者や専門家は、さまざまな科学技術の分野で目覚しい発展を遂げてきました。

航空宇宙技術は、イスラム革命勝利後のイランの業績のひとつです。現在イランは、衛星技術の完全なサイクルを保有する世界10カ国の仲間入りを果たしています。航空宇宙分野の研究者の努力により、イランは、国産の航空宇宙技術を保有しています。

イランのローハーニー大統領は、最近、テヘランで開催された航空宇宙技術の日の式典で、「イランは、技術をよりよい形で活用するため、世界最新の技術と投資の利用を追求していることを、世界中に表明している」と述べました。中国科学院の院長による初めてのイラン訪問により、両国の技術分野における協力が開始されました。航空宇宙分野のロシアとフランスの専門家チームとの交流も、この分野におけるイランの技術開発の前進を知らせるものとなっています。

ナノテクノロジーも、数年前からイランの国産技術に加わっています。ナノテクノロジーは、多くの分野に活用されます。2005年にナノテクノロジーの開発戦略文書が調印され、イランの研究者による活動が開始されました。それからわずか3年後、イランはナノテクノロジーの生産において世界第23位となりました。

航空宇宙技術やクローン技術は、平和目的のミサイル技術や核技術、さまざまな通信産業、自動車製造、製鉄、石油・ガス・石油化学といった分野での発展と共に、イランが世界の先進国の仲間入りを果たしていることを示しています。航空宇宙分野での国際協力、特に包括的共同行動計画の後の大きな成功により、イランは世界の主要な航空機関と協力するようになっています。制裁の解除により、イランにとって、新たな時代が始まっています。石油収入への依存の緩和、技術革新や専門的な人材、知識を基盤とする経済の重視が、イランの科学的、経済的な活動の基盤になっています。イランへの投資と技術移転によって協力を行おうとする国々には、大きな市場がもたらされるでしょう。そのひとつが、電子商取引や情報通信技術の600億ドルの市場です。

技術や革新に基づいた、“新たなイラン”の計画は、イランと他国の間に新たな関係が生まれる可能性を生じさせています。3000万人を超える若者や500万人以上の大学生の存在、そしてエンジニアの教育の分野での世界第5位の獲得は、イランとの協力や投資の適した土台、イランの明るい未来と可能性を示しているのです。