イラン司法府長官が、ドイツ経済相の発言を非難
10月 04, 2016 18:41 Asia/Tokyo
イランのアーモリー・ラーリージャーニー司法府長官が、イランによるイスラエルの正式承認と人権侵害をめぐるドイツ経済大臣の発言を間違いであり、非論理的だとしました。
ラーリージャーニー長官は司法府関係者との3日月曜の会議で、ドイツのガブリエル経済大臣がイランに提示したイスラエルの正式承認という条件を拒否し、「イランは長年、このような非論理的な要請に対して抵抗するため多くの圧力に耐えてきた」と述べました。
また、ドイツ経済相とEUによるイランの人権侵害の主張について、「こうした誤った主張の一方で、イエメンではアメリカの支援を受けたサウジアラビア軍により、一日に数十人が殺害されているが、これに関して西側諸国からは何の反応も示されていない」としました。
さらに、1980年代のイランイラク戦争で化学兵器がドイツからイラクの政権に供与されたことについて触れ、「ドイツ経済相は偽造された情報によって自国やその同盟国による人権侵害の数々の例を調査する前に例を挙げることで、イランの人権侵害を非難しているが、これは思慮に欠ける無関係な発言だ」としました。
ラーリージャーニー長官はイランにおける死刑に関しても、「イランでは誰も死刑を支持していないが、麻薬の使用により、イランの若者を破滅させようとする人々に対しては厳しい対応をとるだろう」と述べました。
イラン外務省のガーセミー報道官も、以前、ドイツ経済相の発言に対して、「イランとドイツの関係において一切前提条件を受け入れない。イランは2国間の関係において第三の要素を否定する」と述べていました。