イラン大統領の中央アジア・コーカサス訪問、協力の新たな機会
イランのローハーニー大統領が、アルメニアの後、地域訪問の2カ国目として、高等使節団を率い、カザフスタンを訪れています。
アミーンザーデ解説員
ローハーニー大統領のアルメニア訪問は、重要な成果をもたらしました。イランとアルメニアの大統領の立会いのもとで、両国の関係者によって5つの協力合意書や協力文書が調印されました。
ローハーニー大統領と、カザフスタンのナザルバエフ大統領は、22日木曜、さまざまな分野における関係拡大について話し合いました。この協議と同時に、5つの文書が調印されました。この文書には、カスピ海の航行、観光、貿易の円滑化のための銀行間の協力といった内容が含まれています。
アルメニア、カザフスタン、キルギスは、イランから西や東、北を結ぶルート上にあります。ユーラシア大陸はイランの外交政策において特別な地位を有しています。歴史的、文化的な結びつきや共通点、石油と天然ガスの大きなポテンシャル、共同投資に適した市場は、イランとこの地域の国々に潜在的な可能性をもたらしています。
現在も、イランとこの地域の国々の戦略的な関係や協力に関して、さまざまな見解が提起されています。もっとも、こうした理想がどの程度実現するかは、様々な要素に左右されます。例えば、中央アジアやコーカサスにおけるイランの利点や、歴史・文化面で共通する経歴の利用です。また、中央アジアやコーカサス地方の国々が、イランを通って国際水域と結ばれていることです。そして三つ目は、カスピ海のエネルギー移送や石油・天然ガスにおける共同プロジェクトに関するものです。鉄道や、石油パイプラインの敷設プロジェクトにおける、トルクメニスタンやカザフスタンとイランの協力は、ひとつの良好な機会を生んでいます。共通の利益に基づく協力を軸にした中央アジア市場への参入は、ひとつの機会です。この協力の土台を整えうる重要な問題のひとつは、地域の協定の強化であり、それは世界の大国による支配や一極主義の実現を防ぐための要素となっています。
このレベルの協力は、地域の人々の利益となり、平和や安全につながるでしょう。そのため、イランの外交政策は、地域の協力を強化することに基づいています。
現在、西側とイランの対立、核問題を口実にしたアメリカの独自制裁や国際的な制裁の時代は終わりました。そして、イランと他国との政治・経済協力を拡大するための土台が整っています。こうしたことから、イラン大統領の訪問は、現在の状況において、イランと地域諸国の協力の新たな幕開けとなりうるのです。