一日一冊、本の紹介(37)
1月 07, 2017 17:36 Asia/Tokyo
マジード・アズィーズィー著「子供のゲーム」は、コンピュータゲームとそれが子供の人格に及ぼす影響について解説している本です。
この本の章には、「どのようにしてコンピュータゲームを買うべきか」「子供と青少年に及ぼすコンピュータゲームの影響」「暴力的で孤立した子供たちとコンピュータゲームの結果」などがあります。
この本では最初に、ゲームが熱中させる物であることについて考えています。なぜなら、5歳以下では教育と遊びの境界線をはっきりさせることができないからです。この書籍では親たちに対してゲームを選択するよう、二人以上で遊ぶゲームを奨励しています。さらに、学術的な調査結果を挙げることで、暴力的な内容を伴うゲームは子供の乱暴な行動を増加させる、とくにもしゲームを継続的に行えば、子供は多くの時間をこのゲームに費やすことになるとしています。
また別の箇所ではこのようにあります。「コンピュータゲームの利点として、簡単に覚えられる、多様性がある、技術の習得、目と手の調和などが挙げられる。一方で暴力的な感情や孤立志向、思考の衰え、学力の衰えの助長、家族関係へのマイナスの影響といった肉体的、心理的、教育的な弊害もある」
著者は、専門家の見解を参照しながら、3歳以下の子供たちには、出来る限り実際に触って遊ぶおもちゃに親しませ、コンピュータゲームで遊ばせないよう勧めています。一方で5歳以下の子供はコンピュータゲームで遊んでもよいが、親が時間など規則を決めて遊ばせることが必要だとしています。そしてコンピュータゲームは、肉体を使った運動などの遊びに代わることはできないとしています。
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