一日一冊、本の紹介(38)
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考古学調査は、イランの建築の歴史が紀元前およそ7000年に遡ることを示しています。
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1月 09, 2017 15:55 Asia/Tokyo
  • 一日一冊、本の紹介(38)

考古学調査は、イランの建築の歴史が紀元前およそ7000年に遡ることを示しています。

そのときから現在まで、この芸術は様々な問題、とくに宗教的な要因との関係において発展してきました。イランの建築は、他国と比べて、特別な価値を有しています。しっかりとした設計、正確な計算、形状、建物における技術的問題の遵守、高いテラスや柱、様々な装飾といった特徴は、シンプルさと同時に、イランの建築の荘厳さを表すものとなっています。

「建築と芸術の歴史の基盤にまつわる話」はイランの芸術、建築、芸術史をテーマにした本です。この書籍は、4章から構成されており、建築芸術の精神性や創造性、建築芸術の歴史的な基盤、イランやイスラムの建築・芸術の歴史学者の一部がテーマになっています。著者であるメフルダード・ガイユーミー・ビードヘンディーはこの書籍の中で、どのようにして書道のような芸術を、建築芸術の問題の基盤を理解するために活用できるかについて説明しています。

イランの建築に関する古い物語や言い伝えへの言及は、イランの地における建築の小史の編成に向けた作者の努力を物語っています。

さらに、イランの著名な建築家、バーゲル・アヤトッラーザーデ・シーラーズィーの活動についても紹介しています。彼はイランの歴史的建築の父と呼ばれ、文化遺産協会を創設したり、イランにあるユネスコの諮問機関・イコモスの文化研究所の所長を務めたりしました。彼は2008年に死去しています。