一日一冊、本の紹介(45)
(last modified Sat, 21 Jan 2017 07:06:51 GMT )
1月 21, 2017 16:06 Asia/Tokyo
  • 一日一冊、本の紹介(45)

2017年1月8日に死去した公益評議会議長のラフサンジャーニー師は、現代の国内外の政界における要人とされています。

ラフサンジャーニー師の著作のひとつに、『指導の解釈』があり、これはコーランの内容に関する解釈で、その一部で、彼が革命前に獄中で記した研究書を集大成しています。

ラフサンジャーニー師の価値ある行動のひとつに、日記の形式による回想録を出版したことがあり、それはイスラム革命以後のイランの政治的な状況を公開する上での大きな歩みとみなされるべきでしょう。日記形式で出来事をつづることは、ラフサンジャーニー師の習慣のひとつでした。ラフサンジャーニー師の回想録の発表は、注目すべき出来事であり、この近年において実現することになりました。

ラフサンジャーニー師の回想録を記したこの本では、いわゆる「闘争の時代」を、革命が勃発し、勝利するまでの時期とし、1978年から1979年が「革命と勝利」の期間、1980年から1981年にかけてが「危機における革命」の時期で、それからの1年間においては「危機を脱出した時期」であり、1982年から1983年は安定と脅威の年で、83年から84年は将来に向けての年となり、その後の1年は希望と不安の年、85年から86年は防衛が極みに達した時期としています。ラフサンジャーニー師の回想録は1990年代に数回にわたり出版され、多くの批評が行われました。

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