思想家の考えるイスラム革命(4)
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イスラム革命の勝利から40周年に際し、外国人の思想家から見たイスラム革命についてお話したいと思います。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
2月 03, 2019 17:30 Asia/Tokyo
  • ニキ・ケディエ
    ニキ・ケディエ

イスラム革命の勝利から40周年に際し、外国人の思想家から見たイスラム革命についてお話したいと思います。

外国人が見たイランのイスラム革命は、常に現代の著述家やアナリストが記した歴史の一部とみなされています。革命は長く続けば続くほど、どのようにそれが勃発し、長く続いているかということに関する知識欲を掻き立てます。確かに、これらの思想家の提示する見解は、いわばなぜ、どのようにそれが勃発したのかについての完全な理解を含んではいません。一部の見解は、イスラム革命の現実からも離れてしまっていますが、彼らはイスラム革命の多くの事実を無視することはできないでいます。

 

イランのイスラム革命は、様々な革命が生まれた理由に関するアナリストの見解の欠点を明らかにしています。数年にわたる石油価格の高騰、革命における村落の人々の小さな役割、多くの革命思想の闘争の場における人民による武装軍とゲリラ戦の欠如は、多くの見解に疑問を呈しており、このため、革命の形成と勃発に関する新たな見解が生み出されています。カリフォルニア大学のケディエ教授は、イランとイスラム革命について研究を行った西側の研究者の一人で、彼女は著作の中で、イスラム革命の根源について歴史的に語っています。1981年に出版されたこの本は、後に『イラン革命の結果』というタイトルで再版されています。

 

ケディエ教授は明確に、この本の中で、イスラム革命は宗教的、政治的、社会的、経済的な革命で、それらの集合体だったとしました。このため、彼女はその要因を西側との避けて通れない対立が始まった19世紀からのイラン近代史の中に探りました。ケディエ教授は、帝国主義の進出に対するイランの文化的アイデンティティの反発、シーア派イスラム法学者の特別な役割や、旧体制の大国への依存や経済状況などのイランの革命の特徴は注目に値するとしています。

 

ケディエ教授はこの大きな要因を指摘した後で、近代イランの歴史的な状況について語っており、1953年のクーデターをモハンマドレザー・シャーによるパフラヴィー朝の独裁体制の始まりだとしています。また、1979年の革命で王政が崩壊した多くの原因を述べています。その中で最も重要なものは、秘密警察の創設と、社会における治安の取り締まり、モハンマドレザー・シャーの性格、アメリカへの拡大する依存、左翼政治団体の弾圧、イスラム革命創始者のホメイニー師の闘争だとしています。

 

ケディエ教授は文化的、経済的な要因も、パフラヴィー政権の崩壊を早めたことを無視していません。彼女はこれに関して、イランのイスラム的な伝統社会に西側モデルが押し付けられたこと、格差の拡大、偏執的な兵器の購入、秘密組織の役割や、シャリーアティーなどの啓蒙主義者の闘争も、体制に反対する一般の人々の思想を育てたとしています。これらすべての要因により、1年間で情勢変化が頂点に達して抗議の声が高まり、イランの王政が揺らぎ、中東地域におけるアメリカの拠点のひとつが、アメリカの支配と影響下から離脱したのです。

 

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