最高指導者、「アメリカのシリア攻撃は戦略的な過ち」
(last modified Mon, 10 Apr 2017 07:21:33 GMT )
4月 10, 2017 16:21 Asia/Tokyo
  • 最高指導者、「アメリカのシリア攻撃は戦略的な過ち」

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「アメリカのシリア攻撃は戦略的な過ちだ」と強調しました。

ハーメネイー師は、9日日曜、イラン治安部隊の上級司令官との新年の会談で、アメリカのシリア攻撃に触れ、「アメリカの行動は戦略的な過ちであり、彼らは過去の過ちを繰り返している」と強調しました。

ハーメネイー師は、「アメリカの以前の関係者がISISを誕生させ、支援した。そして現在の関係者も、ISISや同様の組織を強化している」と語りました。

また、「これらの組織の危険は、将来、アメリカに降りかかるだろう」と強調し、「ヨーロッパは現在、タクフィール派の強化において行った過ちの代償を支払っており、人々は自宅や街頭で安全ではない。アメリカも同じ過ちを繰り返している」と述べました。

さらに、「アメリカはどのような犯罪や侵略を行ってもおかしくない。世界の他の場所でも同じことをしてきた」と述べました。

ハーメネイー師は、「イランは、誤った行いによって問題を切り抜けることはなく、革命を信じる体制責任者や国民は、神を頼ることで、あらゆる非難や脅迫を前にしても後退しないことを示してきた。後退していたら、現在、イランは文明的にも精神的にも当惑し、破綻していただろう」と述べました。

イラン全軍の総指揮官を務めるハーメネイー師は、1980年代のイランイラク戦争で、西側諸国がイラクのサッダームフセインを全面的に支援したことに触れ、「現在、シリア問題において、シリア政府が化学兵器を使用したと主張しているヨーロッパ諸国は、イランイラク戦争当時、大量の化学兵器をサッダームに供与し、これらの兵器でサルダシュト、ハラブジャ、イランの前線を攻撃させた」と述べました。

ハーメネイー師は、イランの国民、体制責任者、治安部隊の士気を弱め、“不可能”という気持ちを吹き込もうとする敵の計画に触れ、「イランの治安部隊は、神を頼りに己を信じ、日々、自分たちの可能性や能力を高め、イニシアチブと努力によって、あらゆる欠点や欠陥を補うべきだ」と強調しました。