聖なる防衛の時代の価値に関する最高指導者の表明
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、24日水曜、聖なる防衛の分野で活動する芸術家や関係者、軍の戦士や司令官を前に、1980年代のイランイラク戦争の記憶を語り、それを次の世代に伝えるために新たな方法、文学的、芸術的な方法を用いることは、非常に価値のある重要な作業だとしました。
ハーメネイー師は、聖なる防衛の時代は、多くの人的、物的な被害の傍らで、現在と未来にとって非常に重要な影響があると強調し、「社会における革命的な精神の維持、強化と、革命の永遠性がこの時代の影響のひとつであり、あのような献身的な神の道における動きがなかったら、革命の精神は、間違いなく、脅かされていただろう」と語りました。
人類の生活の中で、戦争や争いは常に起こってきました。ドイツの哲学者、ゲオルク・ジンメルなどの一部の思想家は、「戦争や争いは、社会的な生活を構成する要素のひとつである」としています。人間、民族、政府の関係において平和が脅かされるとき、外交的な話し合いによって問題を解決し、双方の利益を確保すると共に、暴力や衝突の継続を防ぐ努力がなされます。しかし、問題が常に、しかるべき形で進むわけではありません。多くの場合、戦争は、対立を解決するためではなく、侵略、政治体制の打倒、他国の国民の消滅などのための手段となります。イラクのサッダームフセイン政権がイランに対して強要した全面的な戦争は、そのような目的を持って行われたものでした。この戦争の特徴は、革命を失敗させ、誕生したばかりのイランのイスラム体制を打ち倒すために、地域のアラブ諸国がイラクの政権を支援し、アメリカとイラクが同調したことであり、国境を巡る対立といった問題は口実に過ぎませんでした。イラクの治安部隊は、1980年9月、イランの国境を空、海、陸から攻撃し、短期間のうちに、イスラム体制を打ち倒す目的で、イランの2万平方キロメートルの領土を占領しました。
明らかに、戦争にはさまざまな影響があります。そうした影響や結果には、破壊、人間の死、社会的な行動、政治や安全保障面での変化があります。その他にも、敵に対する防衛総力の強化、社会的な連帯や協力に向けた内側からの動きといった影響もあります。この中で、イスラムの戦士たちは、最大の英雄伝、勇気、献身を生み出しました。
実際、イスラム革命の第一世代、第二世代は、8年に及んだ聖なる防衛の現場において、生活、闘争、文化を全身で感じてきました。しかし、これらの価値観は、次の世代に正しく美しい形で伝えられなければ、間違いなく、その多くが忘れ去られてしまうでしょう。ではどうすれば、後の世代の人々に聖なる防衛の価値観を正しく伝えていくことができるでしょうか。
最高指導者の表明は、この重要な目的に留意する必要性を改めて訴えるものです。そうすることで、戦争や前線の価値観が、社会の行動の慣習となります。これらの価値観は、実際、侵略や脅威に対抗する上でのイラン国民のソフトパワーのしるしであり、敵を排除する強い精神、道徳的、宗教的、社会的なアイデンティティの一部です。明らかにこれらの価値ある要素は、特定の時代や出来事に限られたものではありません。それどころか、公正の追求と覇権主義体制への反対というイラン国民の理想を含み、完成や成長に向かう生き生きとした継続的な動き、流れです。これらの価値観を信じることが、聖なる防衛の中で、最高の形で示されました。それを伝えていくことは、今日、イラン国民だけでなく、侵略者に立ち向かい、自衛のために戦っているすべての国の国民に希望を与えます。これらの価値観の影響力に注目し、ハーメネイー師は、表明の中で、「聖なる防衛の時代の永遠の教訓のひとつは、神を心の底からのより所にすれば、間違いなく、敬虔な人間としての形で、あらゆる問題や障害を克服することができるだろう」と強調したのです。