欧州基本権機関元事務局長、「人権はイランにて成立した」
May 28, 2017 17:15 Asia/Tokyo
スウェーデンのラウル・ワレンバーグ人権研究所のモルテン・キャーロム所長が、「人権は、世界の文明の首都であるイランとイラン南部のシーラーズで成立し、世界文化遺産としての人権憲章も、この文明の発祥地から生まれた」と語りました。
欧州基本権機関の事務局長をつとめた経歴を持つキャーロム所長は、シーラーズで行われた人権と文化遺産に関する専門会合で、「全世界は人権が西側世界の思想によるものではないことを知るべきだ。2500年前、シーラーズでは、奴隷制が人権に反しているとされ、また捕虜や収監者に対する暴力的な対応が予防され、女性もまた社会の半数を構成するものとして男性と平等な社会的権利を持っていた」としました。
キャーロム所長はまた、タフテジャムシード・ペルセポリスの遺跡群の保存の重要性を強調し、この遺跡の保存と、人間の尊厳と権利を守ることは、人権擁護に等しいとしました。
タフテジャムシード・ペルセポリスは、シーラーズから北60キロの地点に位置するアケメネス朝時代の遺跡で、1979年にユネスコの世界遺産に登録されています。
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