最高指導者、「地域問題の解決法は、対話と協議である」
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、敵は地域諸国で代理戦争を開始していると強調し、この問題の解決法は、対話と協議だとしました。
ハーメネイー師は、4日日曜、テヘラン南部にあるイランイスラム共和国の創始者、ホメイニー師の廟で開かれた、同師の28回忌の追悼式典で、イスラム世界で代理戦争を開始し、人々を互いに衝突させることへの敵の関与に触れ、「これらの問題の解決法は対話と協議であり、国外から武器が供与されたり、各国の国民の問題に他国が干渉したりすべきではない」と語りました。
ハーメネイー師は、「バーレーンにおけるサウジアラビア軍の駐留は理にかなっていない。なぜ外国がこの国に軍隊を送り込み、自分たちの意志を押し付けようとするのだろうか?」と述べました。
さらに、「サウジアラビアは、数十億ドルの賄賂を支払ってアメリカを自分たちに同調させようとしても、それが実を結ぶことはなく、イエメンの人々に勝利することはないだろう」としました。
また、「今日、テロ組織ISISは、誕生地であるシリアとイラクを追われ、アフガニスタン、パキスタン、フィリピン、ヨーロッパへと向かっている。これは西側が自分たちで作り出した火種であり、彼らは今、それに巻き込まれている」と語りました。
ハーメネイー師は続けて、イスラム共和国の創始者、ホメイニー師の名や思い出は、イスラム革命の名と共に記憶されているとし、「この2つは互いに切り離すことはできず、イスラム革命はホメイニー師の最大の芸術だった」と語りました。
さらに、「イスラム革命は、外国に依存し、彼らに追従する世襲的で閉ざされた独裁政権を、アイデンティティを持ち、誇りが高く、独立した民主的な政権に変えた」としました。
ハーメネイー師は、イスラム革命が社会に作り出した深い変化について、「イラン社会は、文化的な歴史、偉大さと偉大な学者たち、人類の壮大な知識を有していながら、西側に追従するアイデンティティのない社会になっていたが、イスラム革命は、イラン社会を、新たな言葉を持ち、独創的でアイデンティティとルーツのある独立した社会に変えた」と述べました。
ハーメネイー師は、独立、自由、社会の公正、経済の公正を、魅力的なホメイニー師の基盤として挙げ、「ホメイニー師のもうひとつの基盤は、アメリカの支配からの脱却であり、それはイランの若者にとって魅力的だった」と語りました。
また、最近のイランの大統領選挙の壮大な実施に触れ、「敵がどれほど厚顔であるかを見るがよい。アメリカの大統領は堕落した一族の政権の中で剣舞に加わる一方で、イラン国民の4000万の票に難癖をつけている」と強調しました。
さらに、「イラン国民は、これまでのすべての経験の中で、アメリカが本当に信頼できる相手ではないことを理解している」と語りました。