核合意違反を繰り返すアメリカ
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イラン外務省のアラーグチー国際法担当次官が、アメリカの過去1年半の前政権と現政権の行動の多くは、核合意の実施におけるアメリカの取り決めに反するものだとしました。
(last modified 2025-10-27T01:35:03+00:00 )
6月 13, 2017 14:33 Asia/Tokyo
  • 核合意違反を繰り返すアメリカ

イラン外務省のアラーグチー国際法担当次官が、アメリカの過去1年半の前政権と現政権の行動の多くは、核合意の実施におけるアメリカの取り決めに反するものだとしました。

アラーグチー次官は、記者会見で、核合意の内容に触れ、次のように語りました。

 

「アメリカは、核合意を誠意をもって、建設的な雰囲気の中で実施し、核合意の実施の成功に(悪)影響を及ぼすようなあらゆる行動を回避する義務がある」

アメリカが、トランプ政権時代に描いたシナリオの一つは、核合意の傍らで根拠のない主張により、イランに圧力をかけることです。アメリカは、直接、核合意に違反することなく、これをやり過ごすことができると考えています。過去と異なる唯一の点は、アメリカが、自分たちの核合意の違反に対する批判を減らすために、核合意以外の問題で、イランへの圧力を拡大しようとしていることです。しかし、この問題には、国際的な同盟国による支援が必要です。

カーネギー研究所は、トランプ政権の核合意をめぐる4つのシナリオを提起しています。これらのシナリオには、核合意の破棄、核合意に関する再協議に向けた努力、核合意の実施への妨害の継続、そして、イランの市場へのアメリカ企業の復帰の道を整えると共に、核合意を受け入れることです。

現在の状況の中で、トランプ大統領は、核合意に関する国連安保理の決議の枠外で行動しようとすれば、深刻な問題に直面するでしょう。なぜなら核合意は、国際レベルの協力による産物であり、アメリカは、核協議の一員に過ぎず、さまざまな問題を考慮した上で、イランとEUの核協議の席に加わったからです。こうした問題の一つは、イランに対する制裁の継続へのEUやその他の国の同調が弱まったこと、制裁の継続が功を奏していないことに関するアメリカの評価でした。

また、アメリカは、イランの核活動が平和目的ではないという主張を証明する文書や証拠を持っていません。この事実は、アメリカの16の情報機関も認めています。また、IAEA国際原子力機関の数々の報告も、イランの核活動が、NPT核兵器不拡散条約やIAEAの規定に沿った平和的なものであることを示しています。このためアメリカは、核合意の枠内で、核協議に参加せざるを得ませんでした。こうしたことから、アメリカにとって、この政治ゲームを続けるために残されている唯一のカードが、核問題以外の制裁を続け、一方的な行動を取ることです。こうした中、アメリカの政府高官は、2つの問題を考慮しています。一つは、どの程度、この問題に関して国内の政治的な(政界での意見の)一致が見られるかを確かめることです。しかし、トランプ大統領への反対が増していることとアメリカの取り決め違反への懸念に注目すると、このような一致は存在しません。

もう一つは、アメリカが、イランに対する行動への国際的な反対に回答することができるか、今回の制裁という選択肢への回帰は、アメリカを孤立させることにならないか、ということです。

こうしたことから、核合意に対するアメリカの行動は、アメリカ政府による戦略的な決定と見なすことができますが、いずれにせよ、その本質は、国際的な取り決めとしての核合意への違反であり、アメリカはその責任を取る必要があるのです。