イラン国会議長、「アメリカのイランに対する敵対政策は、これまで何の成果も得ていない」
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イランのラーリージャーニー国会議長が、韓国・ソウルで記者団に対し、「トランプ大統領のイランに関する発言は言葉上のものに過ぎず、アメリカのイランに対する敵対政策は、これまで実を結んでいない」と語りました。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
6月 30, 2017 16:29 Asia/Tokyo
  • イラン国会議長、「アメリカのイランに対する敵対政策は、これまで何の成果も得ていない」

イランのラーリージャーニー国会議長が、韓国・ソウルで記者団に対し、「トランプ大統領のイランに関する発言は言葉上のものに過ぎず、アメリカのイランに対する敵対政策は、これまで実を結んでいない」と語りました。

IRIB通信がソウルから伝えたところによりますと、ラーリージャーニー議長は、29日木曜、ソウルで記者会見し、「核合意では、対立の解決方法が明示されており、抗議があれば、それにしたがって行動すべきだ」と語りました。

ラーリージャーニー議長は、核合意の実施におけるアメリカの妨害に触れ、「この合意を壊すことはアメリカの利益にはならない。アメリカ大統領の核合意への反対は言葉上のものに過ぎない」と述べました。

イランの全体政策に大量破壊兵器は存在しないとし、「宗教的な観点からも、我々はこの種の兵器を禁じられたものと見なし、イランの最高指導者も核兵器を禁じられたものと宣言している」と述べました。

また、朝鮮半島の情勢に関する質問に対しても、「南北朝鮮の問題は、対話によって解決されるべきであり、兵器競争は両国の利益にならない。政治的な解決に向かって努力すべきだ」と述べました。

ラーリージャーニー議長は、イランとサウジアラビアの関係について、「イランとサウジアラビアの関係悪化の原因は我々にはない。サウジアラビアは最近、正しい行動を取っていない。サウジアラビアとカタールの関係悪化もイランとは関係がない」と語りました。

また、「サウジアラビアはカタールに制裁を加え、この国を封じ込めている。地域におけるこのような行動は誤っている」としました。

さらに、地域におけるテロの拡大について、「我々は当初から、サウジアラビアにテロリストを支援しないよう伝えてきたが、テロリストはサウジアラビアの支援により、何年も前から地域、特にシリアとイラクにさまざまな名前で出現してきた」としました。

ラーリージャーニー議長は、イランはISISと戦っているとし、「イランはイラクとシリアの合法的な政府によるISISとの戦いを支援しており、この支援は続けられる」と述べました。

さらに、イランは世界で影響力のある大きな国だとし、「韓国の重要な企業がイランで活動を行っており、門戸を閉ざす理由はない」と述べました。

ラーリージャーニー議長は、ユーラシア国会議長会議に出席するため、国会代表団を率いて韓国を訪問していましたが、30日金曜未明にテヘランに帰国しました。

この3日間の訪問で、ラーリージャーニー議長は、パキスタン、フィリピン、アルメニア、ロシア、アゼルバイジャン、チェコの国会議長と会談しました。