8月 19, 2017 16:00 Asia/Tokyo
  • イランのホシュルー国連大使
    イランのホシュルー国連大使

イランのホシュルー国連大使が、「イランは常に平和と安定を求めている」とした上で、アメリカの政府関係者に対し、過去の過ちから教訓を得るよう求めました。

IRIB通信によりますと、ホシュルー大使は18日金曜、アメリカのヘイリー国連大使による、反イラン的で挑発的な発言に反論し、この発言には事実が全く含まれていないとしました。

ヘイリー大使は今月15日、「イランは、ミサイル発射やテロ支援、安保理決議への違反に対する責任をとるべきだ」と語っています。

一方、ホシュルー大使は、「イランに対するヘイリー大使の過激な発言や、根拠のない疑惑の提示は、イランのイメージダウンや核合意の弱体化を図ろうとする、アメリカの政府関係者の無責任な行動や、明らかな脅迫、挑発行為という一連の行動の例であり、これらは核合意に反する」と述べました。

また、「ヘイリー大使は過去の歴史に学ぶとともに、アメリカの政府関係者の一部に対し、そうした過去の過ちを繰り返さないよう教示すべきだ」としています。

アメリカの政府関係者は、核合意のそのほかの関係国(イギリス、フランス、ドイツ、中国、ロシア、EU)とは逆に、常に核合意に対する妨害行為を追求しています。

IAEA国際原子力機関や国連安保理も認めているように、イランは常に核合意に対する自らの取り決めの全てを遵守しています。

アメリカは、イランのミサイル実験が安保理決議2231に違反し、核弾頭を搭載できるミサイルが含まれる可能性があると主張していますが、EUのマスラリ外務・安全保障政策上級代表報道官は最近、イランのミサイル実験が核合意に違反していないと表明しています。

イランもこれまでに繰り返し、自国の弾道ミサイルが核弾頭の搭載用には設計されておらず、またイランが核兵器を必要としていないことを主張し、その理由として同国の最高指導者の教令により核兵器が禁じられていることをあげています。

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