アメリカのIMFへの圧力とイランに対する敵対の拡大
イランが核合意の実施において完全に協力を行っている中で、アメリカは再度、国際社会において、理不尽な要求によって国際的な取り決めの履行を回避する、無責任な国であることを示しました。
アメリカはまた、国際機関に対し、自分たちの不当な要求を押し付けようとしています。最近では、IMF国際通貨基金に圧力をかけ、イランと協力しないよう求めています。
IMFのラガルド専務理事は、14日土曜、イランに融資を行わないようにとするトランプ大統領の発言を受け、次のように強調しました。
「IMFがイランに対する政策を変更しなければならない理由はない」
アメリカは、脅迫や敵対的な行動により、イランに対して自分たちの要求を押し付けることができると考えています。しかし現在、アメリカは、この政策を続けることによって、孤立の道を歩んでいることが、誰の目にも明らかになっています。
アメリカは1979年のイスラム革命勝利以前から、イランとの関係において誠実ではなく、常に、この関係に敵対から入り、イラン国民に対して、過去の過ちを認めて謝罪しようとしたこともありません。制裁の強化、政権を打倒し、交代させるための陰謀、テロリストへの支援、脅迫の繰り返しは、アメリカがイランに敵対する上で最もよく用いている方法です。
そして今は核合意です。アメリカは、この新たなゲームの中で、2つの重要な目的を追求しています。
一つ目は、“イランは脅威である”とする主張のもとに、反イランの国際陣営を結成することです。二つ目は、このような雰囲気を他の分野にも広め、イランの利益に反する行動を取ることです。それは、ケーススタディとして、イランの弾道ミサイルをはじめとするほかの分野に持ち込まれています。
トランプ大統領は、このような主張によってイランを苛立たせて強硬な態度を取らせ、その後、それを口実に、自分たちの核合意からの離脱を正当化しようとしています。こうした中、世界の多くの国や要人が、アメリカの核合意における約束不履行を認めています。アメリカのポールライアン下院議長は、次のように語っています。
「アメリカの政治家やトランプ政権は、“イランに圧力を行使する目的は、アメリカ国民の安全を保障することだ”と主張しているが、これは新しい嘘である」
インターネットサイト・デュランは、アダム・ガリーの話として次のように記しています。
「アメリカの制裁は、地政学的な面からの理不尽な要求のしるしである。制裁は犯罪的な行為であり、現在、その影響は縮小しているものの、国際社会によって禁じられるべきだ」
イランのザリーフ外務大臣は、アメリカの政治家に向かって次のように勧告しました。
「アメリカは、現実を見た方がよい。代わりになる現実はない。我々の地域の現実は完全に明らかである。この40年ずっとそうであった。残念ながら、アメリカはその事実を無視し、損害をこうむっている」