イラン原子力庁長官、「すべての国は核合意を守るべきだ」
10月 21, 2017 19:05 Asia/Tokyo
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サーレヒー原子力庁長官
イランのサーレヒー原子力庁長官が、すべての国が核合意を守るよう求めました。
メフル通信によりますと、イランのアラーグチー国際法担当外務次官も、モスクワで行われた核軍縮国際会議で、アメリカの核合意への行動は受け入れがたいとしました。
アラーグチー次官は、核合意に対するアメリカ政府の対応を批判し、アメリカは、核合意に関する取り決めを実施しておらず、数多くの事柄でその条文と精神に反しているとしました。
ヨーロッパ諸国28カ国の首脳も、19日木曜夜、声明を発し、核合意を維持することの重要性を強調しました。
EUのモゲリーニ外務安全保障政策上級代表と、韓国のカン・ギョンファ外相は20日金曜、ブリュッセルで会談し、核合意を維持することの重要性について強調しました。
核合意は2016年1月から発効していますが、この合意の一員であるアメリカ政府は、核合意に違反しています。
アメリカのトランプ大統領は、今月13日、IAEA国際原子力機関によるイランの核合意遵守を強調する8回の報告を無視し、イランの核合意遵守を認めないとしました。
国際合意の破棄を目的とした、トランプ大統領のこの発言を受けて、アメリカ議会は、60日以内に核問題を巡る対イラン制裁の復活に関する採決を行うことになりました。議会が制裁の復活を可決した場合、アメリカは核合意から離脱することになります。
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