イラン外務次官、「ヨーロッパは、核合意に対する自らの立場をはっきりさせるべき」
11月 08, 2017 00:23 Asia/Tokyo
イランのタフテラヴァーンチー外務次官が、「ヨーロッパは、アメリカが核合意から離脱し、イランに制裁を行使した場合、核合意に対する自らの立場をはっきりさせるべきだ」と語りました。
タフテラヴァーンチー次官は7日火曜、フランス・パリにある国際外交アカデミーにおいて、「核合意に対するアメリカの態度は、誠実さに欠けるものであり、アメリカは外国企業にとっての雰囲気を不透明、かつ暗いものにしている」と述べています。
また、「ヨーロッパ諸国も、イランにおける自国の銀行の活動の推進に向けた十分な努力を怠っている」としました。
フランスの政府関係者との協議を目的に同国のパリを訪問中のタフテラヴァーンチー次官はさらに、「イランが他の関係国に先駆けて核合意から離脱することはないが、あらゆる不測の事態に備えた用意を整えている」と語っています。
国連安保理常任理事国にドイツを加えた6カ国とイランによる核合意は、昨年1月から実施されていますが、アメリカは6カ国側の一員でありながら、常にこの合意の実施を妨害しています。
アメリカのトランプ大統領は先月13日、イランの核合意遵守の事実を強調している、IAEA国際原子力機関の8回にわたる報告に注目せず、イランの核合意遵守を承認しないと表明しました。