11月 08, 2017 18:50 Asia/Tokyo
  • ホシュルー国連大使
    ホシュルー国連大使

イランのホシュルー国連大使が、国連事務総長と国連安保理議長に送った書簡の中で、サウジアラビアに、人権を尊重させ、他国に対する力の行使の脅迫を自粛させるため、国際社会にサウジアラビアへの圧力を呼びかけるよう求めました。

IRIB通信によりますと、ホシュルー大使は7日火曜、この書簡の中で、サウジアラビア高官のイランに対する根拠のない非難と主張を強く批判し、こういった主張は挑発的かつ破壊的で、武力行使の脅迫を禁じる国連憲章に明らかな形で違反しているとしました。

サウジアラビア高官は、最近、イランに対する脅迫だけでなく、イランは地域諸国の内政に干渉し、イエメンを武装化しているとして非難しています。

また、問題をはぐらかす挑発的なサウジアラビアの発言は、イエメン攻撃から世論の目をそらすためのものだとしました。

ホシュルー大使は、サウジアラビアはこういった行動によって、戦争犯罪や人道的な国際法規の違反に関する国際的な責任を決して回避できないとしました。

また、この書簡で、イエメンを全面的に封鎖した最近のサウジアラビア政府の行動により、これまでにない形で、イエメンでコレラが蔓延し、飢餓が拡大しているため、イエメンの人道的な状況はより悲劇的なものになっており、国際社会はこうした犯罪すべての責任はサウジアラビアにあるとみなすべきだとしました。

さらに、「イランは常に、イエメン危機はイエメン人の組織すべてが参加する話し合いによる、政治的な方法によってのみ解決が可能だと強調している」としました。

サウジアラビアはアメリカの支持を受けて、2015年3月からイエメンを攻撃し、封鎖しています。

この攻撃で、数万人のイエメン人が死傷し、また、数多くの感染症が拡大しました。

タグ