イランとインドの間で、15の協力協定が締結
イランとインドが、二国間関係の強化を目指し、15に上る協力合意や文書に調印しました。
これらの協力文書や合意覚書は17日土曜、インド・ニューデリーにて同国のモディ首相と、同国を訪問中のイランのローハーニー大統領の立会いのもと、両国の政府高官らにより調印されました。
これらの合意書には、余剰関税の徴収の可否を取り決めた文書、農業分野での協力合意覚書、イラン南東部の港湾チャーバハールの第1フェーズの暫定管理協定、イランの郵政事業社とインドの郵政事業局の間の協力合意などが含まれています。
イランとインドはまた、保健医療や医薬品、伝統医学の分野に関する合意覚書にも調印しました。
ローハーニー大統領は、モディ首相との会談で、両国の戦略的な協力の重要な可能性が秘められているのはエネルギーや運輸関係の部門であるとし、「チャーバハール港湾は、インドをアフガニスタンや中央アジア、さらには東ヨーロッパへと接続させる中継点として、イランとインド、そして地域が持つ歴史的な関係をさらに強化できるものだ」と語りました。
また、「イランは、インドが必要とするエネルギーをも、長期的な戦略契約として調達できる」と強調しています。
さらに、世界にとっての問題の1つはテロだとし、「主に、文化的、思想的なもので過激な思想や暴力の拡大から発生するテロリズムの元凶と戦う必要がある。イランは、この点に関してインドを初めとする友好国と協力する用意がある」としました。
一方のモディ首相も、「インドは、両国の関心の対象となっている全ての分野において、イランと協力する用意がある」とし、「インド企業は、石油や天然ガスを初めとする協力の分野への投資を拡大する用意がある」と述べています。