イランIAEA大使、「アメリカのシオニスト政権との核分野での協力は、NPTに対する違反」
May 02, 2018 16:19 Asia/Tokyo
イランのナジャフィIAEA・国際原子力機関大使が、「アメリカが、NATO北大西洋条約機構の核の傘下にあるヨーロッパに核兵器を配備することは、シオニスト政権イスラエルによる核兵器の製造や実験を支援する事になり、NPT核兵器不拡散条約の非加盟国に対する核の分野での支援は、NPTへの違反である」と語りました。
ナジャフィ大使は先月30日夜、スイス・ジュネーブで開催されたNPT再検討会議準備委員会の2週目において、イランが完全にNPTを遵守していることを強調し、「核兵器が存在する限り、こうした兵器の拡散は、他国への移転、あるいはこれらの兵器の増産、新型化といったあらゆる形で、核兵器保有国により継続されている」と述べました。
また、「核兵器の拡散を阻止する唯一の方法は、それらの兵器の完全な廃絶であるが、この種の兵器の保有国はNPTに違反し、今なおそれらの保有を継続し、強化している」としました。
さらに、「シオニスト政権の核兵器計画は、特にアメリカを初めとする一部の核保有国の矛盾した行動の結果であり、NPT批准国による、この規約への明らかな違反だ」と語っています。
NPT再検討会議の準備委員会の会合は、NPTの3原則である核兵器の廃棄や不拡散、原子力の平和利用の現状を検討する目的で、現在ジュネーブで開催中です。
NPT再検討会議は、核兵器の廃絶などのNPTの目標の進捗を検討するため、5年に1回、開催されます。
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