核合意の維持に向けたEUの第一歩
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欧州委員会のカニェテ気候行動・エネルギー担当委員とイランのザンゲネ石油大臣
アメリカの核合意離脱により、ヨーロッパは、ヨーロッパの経済企業の利益になるように、アメリカに抵抗するでしょうか?
それとも、アメリカとの協力により、EUはこの古くからの同盟国との関係を危険に晒すのを避けるでしょうか?
その答えのヒントは、EUの代表団によるテヘランでの会合に見ることができます。EUは、核合意を維持するための第一歩として、欧州委員会のカニェテ気候行動・エネルギー担当委員が率いる代表団をイランに派遣しました。
イラン原子力庁のキャマールヴァンディ報道官は、19日土曜、EU代表団の協議の後、次のように語りました。
「現在、ヨーロッパは、核合意の維持とイランとの核合意の継続を強調しているが、その意志が、イランを核合意に留まらせるのに十分なものとなるには、時間が必要だ」
イランのザンゲネ石油大臣は、カニェテ委員との会談の後、ヨーロッパの代表団との会合は、イランとヨーロッパの石油、天然ガス、石油製品、LPG、石油化学製品に関する活動についての議論から始まったとし、「イランとEUは、エネルギー分野の関係を継続するための努力を続ける」と語りました。
こうした中、ブルームバーグは、この協議のレベルについて、「EU、ロシア、中国の核合意維持の決定が無駄になることはない」と報じました。
ブルームバーグは、現在、アメリカのアルミニウムと鉄鋼製品への追加関税を巡り、この国と対立しているヨーロッパは、トランプ政権のイランに対する政策に追従する必要はないとしました。
また、ヨーロッパの関係者からは、核合意を維持するという明白な見解の表明が聞こえており、これはトランプ大統領にとって、良い知らせではありません。EUは、アメリカの対イラン制裁の影響に対処するため、抑止的な規定に関する法的プロセスを開始しました。また、EUはさらに、イランの信用を得るために、イランへの投資、特にエネルギー部門への投資の強化に取り組んでいます。
こうした中、一部のアナリストは、このようなヨーロッパの態度に対して疑いを抱いています。アナリストのフレイディ氏は次のように語っています。
「欧州委員会のユンケル委員長の発言にもかかわらず、ヨーロッパの大小の企業は、EUの政治家を満足させるために、アメリカとの関係を危険に晒すことはない。ヨーロッパには亀裂が生まれている。我々は、世界最大の市場かもしれないが、政治の分野では小人である」
ヨーロッパが、首脳会合で核合意の維持に関して発表した事柄に沿って、自分たちの立場を保持すれば、核合意におけるイランの利益を保障するための道は短縮されるでしょう。しかし、イランの完全な信頼を得るためには、まだ長い道のりが残されているのです。