6月 12, 2018 20:13 Asia/Tokyo
  • イランのホシュルー国連大使
    イランのホシュルー国連大使

イランのホシュルー国連大使が、「イランや中東に対するアメリカ政府の捉え方は、非常に危険で愚鈍なものだ」と語りました。

ホシュルー大使は、英語のニュースサイト・トゥルースディグのインタービューで、「アメリカには、中東における建設的な力が欠けており、イラクやアフガニスタン、イエメン、あるいはシリアといった国の一つの村落つら管轄できない」とし、アメリカが核合意やアルジェリア宣言といった重要な協定や国際法に違反しているとして非難しています。

また、地域やイランに対するアメリカの政策に触れ、「アメリカは、脅迫、制裁、干渉的な表現しか発言できないが、そうした政策はすでに地域で失敗している」と述べました。

さらに、核合意の成立前後におけるアメリカの約束不履行を指摘し、「1979年にイランの王政が崩壊した後、アメリカは40年間にわたって、特に1981年にイランとの間で締結したアルジェリア協定をはじめとする、数々の国際協定への違反を続けている」としています。

ホシュルー大使はまた、オバマ前政権時代のアメリカの約束不履行の一部にも触れ、「当時からアメリカは核合意における取り決めを遵守していない」と語りました。

さらに、イエメンの現状についても、「サウジアラビアが軍事的な挑発行為に走り、イエメン問題の軍事的な解決を強調していることから、この問題の平和的な解決策を見出すことはできなくなった」と述べています。

ホシュルー大使はほかにも、シリア問題に触れ、反体制派を穏健派とそうでないグループに分けることを批判し、「穏健派の反体制派を武装化することは、事実上シリアの体制転換を支持するための行動であり、アメリカはこれらの兵器がISISやヌスラ戦線、あるいはこれらの系統のテロ組織の手に渡ることを予見していた。このため、反体制派の武装化政策は最初から失敗に終わるはずだった」としました。

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