イラン外務省、「イラン最高指導者顧問とロシア大統領の協議の内容は発表されていない」
(last modified Tue, 17 Jul 2018 07:29:47 GMT )
7月 17, 2018 16:29 Asia/Tokyo
  • ガーセミー報道官
    ガーセミー報道官

イラン外務省のガーセミー報道官が、「イランのヴェラーヤティ最高指導者顧問のロシア大統領との会談の内容は発表されていない」と語っています。

ガーセミー報道官は、16日月曜、定例記者会見で、ヴェラーヤティ顧問とロシアのプーチン大統領の今月11日の会談、そしてこの会談と16日月曜にフィンランドのヘルシンキで行われた、プーチン大統領とアメリカのトランプ大統領の会談の関係について、「この会談はイランに関する問題とは関係がなく、イランからトランプ大統領に伝えることはない」と語りました。

さらに、「ヴェラーヤティ顧問によるロシアでの2時間の協議の内容は発表されておらず、メディアで伝えられている事柄は、協議の主要な内容ではない」としました。

また、「ヴェラーヤティ顧問とプーチン大統領の会談では、二国間、地域、国際に関するさまざまな問題が提起された」と語りました。

ガーセミー報道官

 

ガーセミー報道官は、イランのアラーグチ外務次官のインド訪問と、アメリカによる制裁後のイラン産原油のインドへの輸出に関するインド政府高官との協議の可能性に関する、IRIB国際放送記者の質問に対し、「アラーグチー外務次官のインド訪問は、定期的な政治協議に沿ったもので、一年を通して定期的に、多くの国と、二国間、地域、国際問題や両国の関心事について意見交換が行われている」と述べました。

また、「インドはイランの古くからのパートナーであり、両国は幅広い良好な関係を有している」と強調しました。

さらに、ヨーロッパの提案が提示された後に核合意にとどまるか、離脱するかのイランの決定について、「アメリカが違法に核合意から離脱した後、ヨーロッパ、中国、ロシアでも、イランが核合意の利益を利用できるような方法を見出すとともに、この国際合意は維持されるべきだという見解が存在した。」と述べました。

ガーセミー報道官は同時に、「ヨーロッパと核合意に留まった国々には、決定まで多くの機会は残されておらず、イラン経済を、核合意に留まった国々の決定の犠牲にすることはできない」と強調しました。