核合意を巡るヨーロッパの行動
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イランとEU
イランのザリーフ外務大臣が、アメリカの核合意離脱後のヨーロッパとの関係の重要性を強調し、「ヨーロッパのイランとの核合意維持の意志とは別に、現在、具体的な行動が必要だ」と語りました。
ザリーフ外相は、ユーロニュースのインタビューで次のように語りました。
「ヨーロッパは、見解の表明や声明の発表だけに満足すべきではない。イランは、銀行取引、投資、エネルギー、運輸、中小企業の支援など、ヨーロッパによる具体的な解決策を必要としている」
最近、核合意を維持するためのヨーロッパ諸国の努力が活発化しています。この中で、アメリカのトランプ大統領は、ヨーロッパに対し、イランと協力すれば、制裁を加えると脅迫しています。このような状況は、アメリカが抜けた後の核合意維持に向けたヨーロッパの具体的な行動を確信させるものではありません。
欧州投資銀行による貸し出し、EU企業のアメリカの制裁からの保護、EU政府によるイラン中央銀行に対する直接送金、これらは、ヨーロッパとの核合意維持に向けたイランの条件です。これらの措置は、核合意とは切り離せない問題です。現在、アメリカが核合意から離脱した後、ヨーロッパは、それを保証する必要があり、それが実現されなければ、核合意は意味がなくなります。そのため、イラン外交関係戦略評議会のハッラーズィー議長は、次のように語りました。
「アメリカの核合意からの違法な離脱により、この合意の他の国々は、イランがアメリカの制裁を乗り越えられるよう、支援すべきだ。他の国々が核合意の内容を実現できなければ、イランが核合意に留まる意味はなくなる」
このようなはっきりとした立場は、核合意の他の国々、特にヨーロッパが、政治的なスローガンや核合意維持の強調の繰り返し以上に、アメリカの制裁と同時に、イランが認める具体的な行動を示すべきであることを示しています。アメリカが抜けた後の核合意を巡っては、法的で確かな実施の保証による具体的な措置こそ、ヨーロッパとの核合意を継続するための唯一の条件です。これについて、イラン駐在のイギリス大使は、イランの外国大使の会合で次のように語りました。
「我々の核合意への支持は、政治的なスローガンに限られるべきではなく、活動を継続できるように具体的な行動を伴うべきだ」
また、フランスのルドリアン外務大臣は、次のように語りました。
「ヨーロッパは、イランが簡単に原油を輸出できるような状況を整えるべきだ」
経済的な安全とその利益の確保は、イランの明らかな権利であり、核合意に残留するための主な条件と見なされます。ヨーロッパは、アメリカが抜けた後の核合意によるイランとの協力に向け、明確な枠組みを描くために、この重要な問題を実現する必要があります。その実現は、ヨーロッパ諸国の利益にもなるでしょう。イラン駐在のオーストリア大使は、EUは、金融ネットワークの開放を求めているとし、なぜなら、イランへの輸出が停止すれば、およそ100億ドルの損失を蒙るからだとしています。