イラン初の国産戦闘機の公開飛行
(last modified Wed, 22 Aug 2018 10:44:02 GMT )
8月 22, 2018 19:44 Asia/Tokyo
  • イラン初の国産戦闘機「コウサル」の公開飛行
    イラン初の国産戦闘機「コウサル」の公開飛行

イランのローハーニー大統領が、イランの防衛の備えは好戦的なものではなく、恒久平和を求めるものだとし、「我々は歴史から、力を持たなければやられることを学んでいる」と述べました。

ローハーニー大統領は、21日火曜、初の国産戦闘機「コウサル」の公開飛行式で、「国の防衛力が抑止的なものでなかったら、それは他国に侵略してもよいというゴーサインを送ることを意味する。抑止力とは、敵がイランを攻撃した際の結果をはかるとき、イランの防衛力は非常に高いものだと敵に認識させることだ」と語りました。

 

 

イランは、国力という問題を、他国に依存するものとは考えていません。そのため、イスラム革命からおよそ40年が経過した現在、さまざまな分野における発展の時代を迎えています。イランの防衛力や防衛産業は、抑止力に基づいており、それは現在、イランの防衛政策の優先事項になっています。各国は、防衛の問題において他国への依存が少なければ少ないほど、あらゆる脅威から守られることになります。防衛力や抑止力を国内の力によって保有すれば、敵はまず、その標的とする国の防衛力をはかります。その国の軍事力、防衛力が国産のもので、外国が関与していなければ、外国にとって、その攻撃の費用や負担は大きなものになるでしょう。

戦闘機「コウサル」

 

イランの防衛力、抑止力は、国内の力に基づいており、敵から、イランを標的にする機会を奪っています。このような状況の中で、イランの防衛力は、常にイランへの戦争を示唆しているアメリカに対し、イランを攻撃すれば、大きな犠牲を伴うことのなる、ということを理解させています。この中で、イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、数千人の国民を前に演説した際、アメリカの最近の行動について次のように強調しました。

「戦争が起こることはない。なぜなら、これまでと同様に我々が開戦国になることはないからだ。アメリカも攻撃を始めることはない。なぜなら、100%彼らの損害に終わることを知っているからだ。イランの国民とイスラム体制は、あらゆる侵略者に対して、それよりも大きな反撃で応じることを証明してきたからだ」

21日にイラン大統領の指示によって公開飛行が行われた初の国産戦闘機「コウサル」は、イランの防衛抑止力の独立を示したものです。

 

イラン初の国産戦闘機「コウサル」

 

この戦闘機は、100%国内の力で製造され、イランの抑止力を倍増させています。この成功には外国の力はまったく関与していません。コウサルの初飛行の成功は、イランの力と、他国の力を必要としていないことを示しました。

イランのハータミー国防軍需大臣は、21日、防衛産業の日の式典で、次のように強調しました。

「イランの防衛産業は、イラン軍の戦略の奥深くにあり、イラン国民の独立と栄誉を維持すると共に、その自負心を象徴している」