イラン最高指導者、「アメリカの凋落は、世界の有識者も承認」
イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「アメリカの衰退は、今や世界の権威ある有識者の全てが事実として認めている」とし、「若者の努力や精神力、動機を持つイラン国民には、より輝かしい未来が待っている」と語りました。
ハーメネイー師は3日土曜、世界的な覇権主義との戦いの日にあたる、イラン暦アーバーン月13日を前に、数千人の学生や生徒らと会談し、大悪魔アメリカがイランに対する過去40年間の陰謀に失敗したことに触れ、「テヘランにあった元アメリカ大使館というスパイの巣窟がイラン人学生らに占拠されたことは、アメリカに対するイラン国民の平手打ちだった」と述べています。
また、世界の名だたる社会学者や政治家がアメリカのソフトパワーの衰えを認めているとし、「他国に自らの意見や意志を認めさせるというアメリカのソフトパワーは、現在、最も弱い立場に追い込まれており、トランプ政権の成立後は、各国の国民のみならず、ヨーロッパ諸国やインド、中国、ロシア、アフリカ、南米諸国の政府までもが、アメリカの決定に反対している」としました。
さらに、地域諸国にアメリカの凋落ぶりをアピールし、「アメリカの後方支援によりパレスチナ問題を完全に忘れようとしている人々は、アメリカが地域でも落ちぶれており、この地域の諸国民とその現実は今なお生き続け、存在していることに気づくべきである」と語っています。
また、「過去40年間における経済戦争や制裁におけるアメリカの目的は、イランを遅れさせ、麻痺させることだった」とし、「経済戦争においても、結果はアメリカの思惑とは逆になった。それは、イランが急速に国内での自給自足を達成し、多くの聡明な学生たちが国の重要な活動に取り組んでいるからだ」と述べました。
さらに、アメリカに対するイラン国民の抵抗はいつまで続くかという質疑に対し、「アメリカが覇権主義をやめたときに、ほかの国と同様、同国とも交流が可能となる。だが、これは実現しがたい。それは覇権主義者の本質が野望や帝国主義にあふれたものだからだ」としています。
最後に、「現在、アメリカが唯一、国内の決定に干渉できない国はイランのみだが、これ自体アメリカの敗北を意味する」としました。
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